マッサ-ジピ-ル(PRX-T33)
目次
- 1. マッサ-ジピ-ルPRX-T33とは
- 2. マッサ-ジピ-ルPRX-T33の効果
- 3. マッサ-ジピ-ルPRX-T33の成分と作用
- 4. PRX-T33とフラクショナルレ-ザ-の比較
- 5. 施術の流れ
- 6. WiQoフェイスフルイドについて
- 7. WiQo保湿ナリシングクリームについて
- 8. 各部位料金
- 9. Q&A
- 10. 注意事項および副作用について
マッサ-ジピ-ルPRX-T33とは
真皮深層まで薬剤が浸透することでコラーゲンの生成を促進し、ダウンタイムがほとんどないににもかかわらず、レーザー治療に劣らない美肌効果が期待できます。施術後数か月にわたって真皮コラーゲンが生成され肌にハリ・ツヤを与え小じわのケアまでおこなえます。また、コウジ酸にはシミの元になるメラニンを作る酵素「チロシナーゼ」の活性化を抑えてくれる作用があり、シミやくすみ、肝斑やニキビ跡の色素沈着にも効果があるといわれています。
マッサ-ジピ-ルPRX-T33の効果
マッサ-ジピ-ルPRX-T33は以下で紹介した様々な症例に効果が期待できます。
-
光老化
顔・体・手・胸
の皮膚の再活性化 - 陥凹した
萎縮性瘢痕 - メラニン沈着
-
- ・たるみの
ある肌 - ・妊娠線
- ・たるみの
- 肝斑
- 血色不良
- シワ
- 乾燥
■適応症例
適応症例は以下の通りです。
- 光老化
- 陥凹した萎縮性瘢痕
- メラニンの沈着
- 肌のたるみ
- 妊娠線
- 肝斑
- 血色不良
- しわ
- 乾燥
- ニキビ痕の改善
■施術
■術後
WiQo美容液
配合されているグリコール酸の作用により、皮膚に潤いを与えます。 また、肌を弱酸性にすることで施術効果の増強が期待できます。■特徴
皮膚の修復改善は時間がかかると思いがちですが、PRX-T33は皮膚の改善効果をその場で実感することができます。マッサ-ジピ-ルPRX-T33の成分と作用
PRX-T33の成分と作用について以下で紹介します。過酸化水素(H2O2)
H2O2には以下の効果があります。
- ・TCAの皮膚乖離作用から皮膚表面を保護する
(真皮レベルでの保護) - ・繰り返し刺激を起こすことで作用効果を高める
■H2O2の役割
過酸化水素はその化学式からも分かるとおり、分解物が水と酸素ということから環境に優しい(皮膚に優しい)化学品として注目されてきました。
PRX-T33においては、TCAと組み合わせることによって、TCAによって生じたバイオリバイタリゼーション(PRX-T33を用いた皮膚治療)によって生じた皮膚反応を促進させる働きがあります。
真皮探層に到達する際に、皮膚の表層にてTCAの水素イオンの刺激性の高い作用を低減、さらに角質層のたんぱく質の変性を防ぐ形で水分を放出します。
作用性が高いTCAですが、副作用が心配される部分を低減させる働きがH2O2ということになります。
また、これまでの科学的研究では、皮膚組織が修復される過程でH2O2が中心的な働きをすることもわかっています。
PRX-T33の施術において、血管網に生じる創傷が酸素の流れを減少させ、皮膚の修復機序が妨げられます。これを高濃度のH2O2が作用することで、皮膚の修復過程に遅延が生じますが、酸化還元環境の中では、創傷の治療に良好な影響をもたらします。
また、低濃度のH2O2の局所的な適用においては、治癒過程が促進されることが示されています。
そして、低濃度のH2O2について、真皮に対して以下の重要な作用があることがわかっています。
・繊維芽細胞増殖因子の受容体への親和性の向上
・リンパ単球の活性化の調整
・TCAによって生じる炎症を調節
・アポトーシスの調節によって真皮基質の再構築に介入する作用
※アポトーシス:あらかじめわかっている細胞の死
TCA(トリクロロ酢酸)33%
TCAには以下の効果があります。
- ・真皮を刺激することで、角化細胞の増殖因子を活性化
- ・コラーゲンの生成を促進
■TCAのバイオリバイタライジング作用
PRX-T33を施術することで、主成分であるTCAが最たる効果であるバイオリバイタライジング作用を起こします。※バイオリバイタライジング作用:成長因子の増殖を誘発しコラーゲンの生成を行う
TCAが皮膚組織にバイオリバイタライジング作用を起こす経路は以下の3つです。
・成長因子の増殖によるもの
血小板由来増殖因子(PDGF-B)
トランスフォーミング増殖因子β1(TGF-β1)
TGF-α
血管内皮増殖因子(VEGF)
・炎症性、炎症性インターロイキン(IL-1、IL-10)のバランスのとれた炎症作用によるもの
・皮膚ストレス応答システム(SSRS)によるもの
以上の経路については、2012年に日本の研究グループが発表によって、PRX-T33の皮膚への塗布時に新しいコラーゲンの生成を誘導する機序が特定されたことが寄与しています。
ヒトの身体が全身性のストレスを受けると、プロオピオメラノコルチン(POMC)というホルモン前駆体が放出されます。
これは、視床下部-下垂体-副腎(HPA)系の副腎皮質刺激ホルモン(CRH)依存症のカスケード(数珠つなぎに連結された構造)によるものです。
POMCが放出されると、特異的な酵素である、プロフルモン転換酵素が誘導ペプチドに切断。全身性のストレスを受けたことによる関連で、機序と同じようにPOMCはCRH非依存症経路の局所で分泌されます。
多くの研究者がTCAを使用して行った、マウスやヒトの皮膚での細胞培養において、局所ストレスを誘導したことは注目に値するといっていいでしょう。
POMCの主な働きは以下です。
・角化細胞及び繊維芽細胞の増殖
・皮膚のターンオーバーの促進
・バリア作用の強化
POMC以上の働きによって、皮膚の修復に大きな役割を行う複数のペプチドホルモンの前駆物質です。
※ホルモン前駆物質は、ゴルジ複合体の小胞内から運び出される際に分解されます。酵素による切断は、酸性pHの環境によってより効果的に起こります。
■ゴルジ複合体
コウジ酸5%
コウジ酸に以下の効果があります。
・キレート作用によって炎症後色素過剰(PIH)を防ぐ
※キレート作用:ミネラルを体内に吸収しやすい形に変える作用
・チロシーナ阻害作用によってメラニン色素の沈着を抑える
※チロシーナ阻害作用:メラニンを作る酵素であるチロシナーゼの働きを抑える作用コウジ酸はPRX-T33に5%含まれています。以上の2つの作用によって高い美白効果を発揮してくれます。
さらに、シワやたるみの発生も防いでくれるので透明感のある美肌づくりにも貢献している成分です。
PRX-T33とフラクショナルレ-ザ-の比較
マッサ-ジピ-ルの他に肌トラブルの解決方法として、フラクショナルレ-ザ-がよく知られています。
名前の通りレーザー照射によるものですが、人の自然治癒能力を利用するもので、皮膚に対してはごく微細なマイクロレーザーを照射します。これによって皮膚の探層部分に熱ダメージを与えます。
レーザー照射によって、一時的に皮膚を傷つけるのですが、その傷を修復しようと、皮膚の内部で細胞分裂が起こります。
その際に、皮膚内ではコラーゲンの再構築・増殖が起こり、肌の若返りすなわちアンチエイジング効果が期待できます。
コラーゲンを生成することで肌のトラブルを解決するということで、フラクショナルレ-ザ-とPRX-T33を比較してみます。
2つの方法の目的は肌トラブルの解決ということで同じものですが、施術方法が全く違います。
PRX-T33 | フラクショナルレ-ザ- | |
---|---|---|
施術方法 | 塗布してマッサージ | レーザー照射 |
ダウンタイム | 短い(即日完了) | 長め(かさぶたが起きやすい) |
効果 | 肌トラブルの改善(ニキビ痕の改善等) | |
治療回数 | 2,3週間おきに5回程度 |
施術の流れ
-
施術
額やフェイスラインなどのパーツに分けて施術(塗布) マッサージピール -
拭き取り
マッサージ後、PRX-T33を拭き取り、水で洗い流し -
保湿クリームの塗布
-
翌日以降の説明
美容液(グリコール酸5.6%)を夜の洗顔後に塗布し30分放置後、保湿クリームを塗布※ダウンタイムはなく、施術直後よりメイクが可能です。
PRX-T33 ダ-マコスメティックプログラム
WiQo(ワイコ)フェイスフルイド(美容液)について
臨床試験などでも、灼熱感をほとんど感じることがないと立証されています。WiQoフェイスフルイドは、マッサージピールの施術の際にも使用しますが、美容液ですので、ご自宅でも使用できます。 効果として、肌を低pH(酸性状態)に保つことで、皮膚の再生プロセスが促進されます。マッサージピールによって生成されたコラーゲンを、WiQoフェイスフルイドによって長時間持続させることが可能です。
WiQoフェイスフルイドの大きな特徴として言えるのが、肌質を選ばないということです。全ての肌質に適応する万能美容液といえます。
医師の立場から言えば、誰にでも安心して処方できる美容液と言えるでしょう。
PRX-T33の施術によって角質層が厚くなる場合があるのですが、WiQoフェイスフルイドを使用することによって、角質層が過剰に厚くなることを防ぎ、肌をなめらかにすることに一役買っています。
また、1年を通して使用できるので、季節によって使い分けるといった煩わしいことがないのもメリットです。
※脂性の人は他の化粧品を使う必要はありません。
脂性以外、乾燥肌の人でしたら、WiQo保湿ナリシングクリームと併用してご使用ください。
■WiQoフェイスフルイドの使用方法
・乾いた状態の肌に塗布・30分置く
・30分経過後、そのまま(洗い流さず)WiQo保湿ナリシングクリームを塗布
※他の基礎化粧品を使う場合も同様に30分置くようにしてください。
注意事項
・目の周りの使用は避けること・傷や炎症がある箇所には塗布しない
・子どもが扱わないように注意
・デリケートな材質の製品(真珠、コンタクトレンズ等)に損傷を与える場合も
・長時間日光を浴びる場合は日焼け止めクリームを推奨
・使用時に軽度のひりつきや赤みが生じる場合あり(継続使用で改善します。)
WiQo保湿ナリシングクリームについて
また、紫外線や乾燥といった外部に刺激からお肌を守る、保湿アンチエイジングクリームとしても有名です。PRX-T33専用クリームとしてではなく、単体としても利用価値のある保湿クリームでもあります。
PRX-T33用のクリームとしての働きは、PRX-T33の施術後は、皮膚の保護膜が一時的ではありますが、失われてしまうため、水分の蒸散が進行してしまいます。
これによって、肌のトラブルを解決するためにPRX-T33を施術したのに、却って肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があるのです。
それを防ぐために、WiQo保湿ナリシングクリームが活躍してくれるのです。
それ以外にも以下の働きがあります。
・皮膚のヒアルロン酸分解を抑制する働き
・ヒアルロン酸注入の効果の持続
・アンチエイジング製品の効果の持続
・加齢や紫外線による肌の老化の軽減
■WiQo保湿ナリシングクリームの使用方法
通常の保湿クリームと同じタイミングで使用できます。朝晩はもとより、乾燥を感じたときなど必要に応じて使用できます。 また、WiQoフェイスフルイドとの相性を重視して作られているので、併用が推奨されています。WiQoフェイスフルイドと組み合わせて使用することで、常に皮膚を刺激する事で活性化させることができるのも大きなメリットです。皮膚の上層に対して保護作用があるので、ケミカルピーリングやその他の美容施術の後の使用が推奨されています。刺激の少ないクリームなので敏感肌の人にも安心して利用できるのも特徴のひとつです。
また、WiQo保湿ナリシングクリームには植物由来の天然成分が含まれています。稀に変色が起こったり、粘度が変化したりすることがありますが、品質や有効性に影響はありません。
■WiQoフェイスフルイドとWiQo保湿ナリシングクリームの併用例
顔の肌のタイプ | 普通肌 混合肌 |
乾燥肌 超乾燥肌 |
脂性肌 | |
---|---|---|---|---|
夏季 | 朝 | ナリシングクリーム | ||
夜 | フェイスフルイド | フェイスフルイド | フェイスフルイド | |
冬季 | 朝 | ナリシングクリーム | ナリシングクリーム | |
夜 | 併用 | 併用 | フェイスフルイド |
各部位料金 (すべて税込金額です。)
部位 | 1回 | 6回コース |
---|---|---|
全顔 | 13,000円(税込)通常16,000円 | 65,000円(税込)通常80,000円 |
首/脇 | 13,000円(税込)通常16,000円 | 65,000円(税込)通常80,000円 |
デコルテ/背中(上)/背中(中) | 19,800円(税込)通常22,800円 | 99,000円(税込)通常114,000円 |
手の甲 | 11,000円(税込)通常14,000円 | 55,000円(税込)通常70,000円 |
WiQo 美容液 | 11,800円(税込) | |
WiQo 保湿クリーム | 11,800円(税込) |
Q&A
A 年代別に、例えばこんなお悩みにお勧めです。
【〜20代】
傷跡・ニキビ跡、皮膚のクレンジング、妊娠線・肉割れ
【30代〜40代】
軽度のたるみ、加齢や光老化による肌の衰え小じわ、傷跡、妊娠線
【50代〜】
お顔の小じわ・軽度のたるみ、首や手の甲のアンチエイジング、お肌の若返り
Q どのぐらいの頻度が推奨されますか?
A 1〜3週間に1回、医療機関で受けていただく施術を5回前後が推奨です。
効果を高めるために、ご自宅でもクリームと美容液をご使用いただく事が望ましいです。
Q 痛みやダウンタイムはありますか?
A ほとんどの方はダウンタイムが無く、普段のメイクをしてお帰りいただく事が出来ます。
まれに施術中ピーリング特有のヒリヒリ感を感じる事があります。
オイリー肌の方や元々の肌が薄い方は、当日赤みが若干残る場合があります。
肌のターンオーバーが促されますので、施術数日後に薄い皮向けが起きる場合があります。
注意事項および副作用について
2. TCA が真皮深くに浸透し、線維芽細胞を活性化させることによりコラーゲンが増生され、肌にハリや弾力をもたらします。また、コウジ酸のメラニン生成抑制作用によりシミやくすみを改善します。
3. 過酸化水素の働きにより、皮膚表面のピーリング作用が抑えられ、刺激感がほとんどなく、赤みや皮ムケなどが起こりにくいのが特徴です。
4. 仮に赤みが出現しても通常はすぐに治まりますが、数日後に薄皮が剥けることがあります。
5. 皮下気泡(稗粒腫のような白い点)が出現することがあります。症状は1時間ほどで改善しますが、薄皮が剥けることがあります。
6. 赤みや皮ムケが生じた場合は、紫外線予防 (UVケア)、保湿を行い、必要に応じてステロイドなどの抗炎症剤を塗布します。
7. かさぶたができた場合は落屑するまで剥がさないでください。無理に剥がすと色素沈着や瘢痕の原因となることがあります。
8. 刺激に弱い目の周り(特に目尻)、小鼻、法令線付近、口周り(特に口角)、傷のある部位は肌の状態により治療を避ける場合があります。
9. 配合成分に対する過敏症、妊娠、授乳中、重度の敏感肌、強い炎症(アトピーやかぶれなど)、脂漏性皮膚炎の部位、ヘルペス治療中、日光過敏症の方は安全性の観点より治療が受けられません。
10. トレチノインや過酸化ベンゾイルを使用されている方は治療前後2週間の使用を控えて下さい。
11. 2-3週間おきに5回の治療が1クールの目安です。1ヶ月ほど肌を休ませた後、メンテナンスとして1-2ヶ月に1回の治療をお勧めします。
(肌の状態によりメンテナンス前にさらに1クールの治療をお勧めする場合もあります)
12. お肌に異常がなければ、治療当日より洗顔やメイクが可能ですが、こすらないようにしてください。
また、ホームケアとして紫外線予防 (UVケア)、保湿、必要に応じて抗炎症剤を塗布してください。
治療後は乾燥を伴うため、効果を高めるためにも保湿は入念に行ってください。