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駒沢皮膚科クリニック|診療案内

アトピー性皮膚炎の治療
外用薬・プロアクティブ療法・紫外線療法・注射(デュピクセント)

保険診療 予約不要 当日受付 駒沢大学駅直結|日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
監修:清水 顕(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医・医学博士) 医療法人社団 誠清会 駒沢皮膚科クリニック 院長
一般皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科|最終更新日:2026年7月14日

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す、慢性の炎症性皮膚疾患です。治療では、症状がない、または症状があっても軽く、日常生活への影響が少ない状態を維持することを目指します。

当院では、皮膚の状態と重症度に応じて、ステロイド外用薬等の抗炎症外用薬、保湿剤、プロアクティブ療法、中波紫外線療法、デュピクセント等を検討します。当院で対応していない全身治療が適すると判断した場合は、実施可能な医療機関へご紹介します。

当院の診療体制
  • 皮膚科専門医が、皮疹の状態とこれまでの治療内容を確認します
  • 外用薬の種類・強さ・塗る量・塗る期間を見直します
  • 必要に応じて中波紫外線療法を検討します(院内に機器があります)
  • 適応がある場合はデュピクセントの導入を検討します
  • 当院で対応していない全身治療が必要な場合は、実施医療機関へご紹介します
  • 予約不要で、受付時間内に受診できます(平日19時まで・土曜17時まで)
良くなっても繰り返す かゆみで眠れない 外用薬の使い方を見直したい 注射の治療を知りたい 大人になって悪化した 子どものアトピー

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の低下と皮膚内部で続く炎症により、強いかゆみを伴う湿疹が慢性的に、あるいは繰り返し現れる病気です。子どもの頃に発症することが多く、成長とともに軽快する傾向がありますが、大人になって発症・再発するケースもみられます。発症の仕組みは完全には解明されておらず、体質(アトピー素因・バリア機能に関わる要因)と環境要因が関係すると考えられています。

アトピー性皮膚炎の症例(皮疹)
※皮疹の一例です。症状の現れ方には個人差があります。
アトピー性皮膚炎の症例(皮疹)
※皮疹の一例です。症状の現れ方には個人差があります。

皮膚の中で起きていること

アトピー性皮膚炎の皮膚で起きている炎症のしくみ(バリア機能の低下・皮膚内部の炎症・かゆみ)を示した図
アレルゲン、免疫細胞(Th2細胞・ILC2など)、サイトカイン(IL-4・IL-13など)が関与し、バリア機能の低下・皮膚内部の炎症・かゆみが循環します。
  • バリア機能の低下——外からの刺激やアレルゲンが侵入しやすく、炎症やかゆみが起こりやすい状態になります
  • 皮膚内部の炎症——表面が落ち着いて見えても、皮膚の内部に炎症が残っていることがあります。免疫にかかわるサイトカイン(IL-4・IL-13など)が関与すると考えられています
  • かゆみと掻き壊しの循環——掻くことでバリア機能がさらに低下し、炎症が悪化することがあります

皮疹が現れやすい部位

乳児期は頭や顔から始まり体や手足へ、幼少期は首や肘・膝の内側などの関節部に、思春期・成人期は頭・首・胸・背中など上半身に皮疹が現れやすい傾向があります。

アトピー性皮膚炎で皮疹が現れやすい部位を年齢別に示した図(乳児期・幼少期・思春期および成人期)

診断と重症度の考え方

アトピー性皮膚炎の診断は、次の点を総合して行います。

  • かゆみがあること
  • 特徴的な湿疹とその分布(年齢によって出やすい部位が異なります)
  • 慢性・反復性の経過(良くなったり悪くなったりを繰り返す)
  • アトピー素因——本人や家族にぜん息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎等がある、IgE抗体ができやすい体質。これは診断を補助する情報であり、必須条件ではありません

重症度は、強い炎症を伴う皮疹の面積と、個々の皮疹の強さをもとに評価します。血液検査(血清IgE値・末梢血好酸球数・血清TARC値等)は診断を確定する検査ではなく、必要に応じて重症度や経過の参考として確認する検査です。全員に必要なものではありません。

重症度目安
軽症軽度の赤みや乾燥が主体(面積は考慮しません)
中等症強い炎症を伴う皮疹が体表面積のおよそ10%未満
重症強い炎症を伴う皮疹が体表面積のおよそ10%以上30%未満
最重症強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上

当院の治療方針

治療の目標は、「症状がない、または症状があっても軽く、日常生活に支障がない状態を維持すること」です。当院では重症度と経過に応じて、次のように治療を組み立てます。

治療段階主な内容
基本治療抗炎症外用薬、保湿剤、悪化要因への対策
良い状態を維持する治療プロアクティブ療法、保湿、外用薬の調整
外用治療で十分な改善が得られない場合中波紫外線療法、デュピクセント等を診察のうえ検討
当院で対応していない全身治療が必要な場合実施可能な医療機関へ紹介

外用薬による治療

アトピー性皮膚炎の炎症は、適切な強さの抗炎症外用薬でしっかり抑えることが基本です。当院ではステロイド外用薬に加え、タクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏、ジファミラスト軟膏などの非ステロイド外用薬を、部位・年齢・炎症の程度に応じて使い分けます。

ステロイド外用薬

炎症を抑える強さによって5段階に分類され、年齢・部位・炎症の程度に合わせてランクを使い分けることが治療の要です。剤形は軟膏・クリーム・ローション・テープがあり、部位と皮膚の状態で選択します。医師の指示に従って適量を適切に使用する場合、内服薬で問題となるような全身性の副作用は起こりにくいとされています。局所の副作用として皮膚萎縮等が生じることがありますが、多くは薬の中止・変更と適切な処置により回復します。炎症が治まった後にみられる色素沈着は、ステロイド外用薬の副作用ではありません。

タクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)

プロトピック軟膏(タクロリムス軟膏)の製剤画像
出典:マルホ株式会社 医療関係者向けサイト

ステロイドとは作用の仕組みが異なる免疫抑制外用薬です。皮膚萎縮などの副作用が起こりにくいとされ、顔・首などステロイドを長く使いにくい部位に用いられます。塗り始めにほてり感や刺激感が出ることがありますが、多くは次第に軽減します。びらん・潰瘍のある部位、粘膜には使用しません。

デルゴシチニブ軟膏(コレクチム軟膏)

コレクチム軟膏(デルゴシチニブ軟膏)の製剤画像
出典:鳥居薬品株式会社 医療関係者向け情報サイト

非ステロイド性の外用JAK阻害薬です。炎症の伝達に関わるヤヌスキナーゼ(JAK)の働きを抑え、皮膚の炎症とかゆみの改善を目指します。維持期にステロイドから置き換えることで、ステロイドの使用量を減らせる場合があります。

ジファミラスト軟膏(モイゼルト軟膏)

モイゼルト軟膏(ジファミラスト軟膏)の製剤画像
出典:大塚製薬株式会社 医療関係者向け情報サイト

PDE4を阻害して炎症性サイトカインの産生を抑える非ステロイド外用薬です。維持期の置き換えに用いられることがあります。色素沈着・毛包炎・そう痒などが生じる場合があります。

⚠️ 外用薬について注意していただきたいこと
  • 非ステロイド系の抗炎症外用薬(NSAIDs外用剤)は効果が弱く、接触皮膚炎を起こすこともあるため、アトピー性皮膚炎の治療には適しません
  • 抗炎症外用薬には保湿効果がないため、保湿剤との併用が必要です
  • 自己判断での中止・減量は再燃の原因となります。調整は診察のうえで行ってください

内服薬について

かゆみに対して、抗ヒスタミン薬の内服を併用する場合があります。眠気などの副作用が比較的少ない第二世代抗ヒスタミン薬が用いられます。内服薬の選択は、年齢・症状・併用薬・生活状況等を確認して医師が判断します。

妊娠中・授乳中の方へ——妊娠中・授乳中は、使用できる薬や注意点が患者さんごとに異なります。自己判断で薬を開始・中止せず、妊娠中または妊娠の可能性があること、授乳中であることを診察時にお申し出ください。

内服のJAK阻害薬など、施設基準を満たす医療機関で行われる全身治療が適すると考えられる場合は、実施可能な医療機関へご紹介します。

プロアクティブ療法

外用治療で見た目が改善しても、皮膚の内部には炎症が残っていることがあり、これが再燃の一因と考えられています。プロアクティブ療法は、症状が落ち着いた後も、保湿によるスキンケアに加えて抗炎症外用薬を計画的に(週2回など)塗布し、再燃の予防を目指す治療法です。塗る頻度・期間は、皮疹の状態を確認しながら医師が調整します。

注射による治療(デュピクセント)

デュピクセント(一般名:デュピルマブ)は、既存の外用治療等で十分な改善が得られないアトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤です。適応は、皮疹の状態、これまでの治療歴、年齢・体重等を確認して判断します。

投与方法、薬剤費、自己注射、副作用、高額療養費制度については、専用ページで詳しく解説しています。

中波紫外線療法

紫外線が持つ免疫調節作用を利用した治療法です。アトピー性皮膚炎のほか、掌蹠膿疱症・乾癬・尋常性白斑・円形脱毛症などに用いられます。照射範囲を患部に限定できるため、健常部への影響を抑えられます。外用治療で改善しにくい皮疹に対する選択肢のひとつとして、診察のうえ検討します。

スキンケアと悪化要因の対策

洗浄と保湿

汗や皮脂、汚れが残ると皮膚炎の悪化要因になります。入浴時は石けんをよく泡立て、強くこすらずに洗い、しっかりすすぎます。洗浄後は皮脂も落ちるため、保湿が重要です。ワセリン・クリーム・ローション・フォームなど、皮膚の状態と使いやすさに合わせて選びます。

生活環境の整備

  • 換気と除湿でカビ・ダニの増殖を抑える/エアコンフィルターの定期清掃
  • 寝具は清潔に保ち、表面に掃除機をかける/防ダニカバーの使用も選択肢
  • 汗はこまめに洗い流すか、濡れた柔らかい布で押さえる
  • 衣類は刺激の少ない素材を選ぶ

化粧品や金属などによる接触皮膚炎が悪化要因になっている場合もあります。思い当たるものがあれば診察時にお伝えください。必要に応じて検査を検討します(接触皮膚炎の診療ページ)。

食事について

小児・成人のアトピー性皮膚炎では、食物アレルギーの関与が明らかでないことが多く、診断のないままの食事制限(除去食)は推奨されません。特に幼少期の自己判断による食物除去は、成長・発育に影響することがあります。食物との関連が疑われる場合は、自己判断で除去せず診察でご相談ください。

合併症への注意

バリア機能が低下した皮膚は、細菌やウイルスに感染しやすい状態です(とびひ、カポジ水痘様発疹症など)。また、顔の皮疹が強い場合は、眼の合併症に注意が必要です。目を強くこすらないようにし、目の症状があれば早めにお知らせください。

受診をご検討の方へ

予約不要・受付時間内に受診できます

症状が続く、繰り返す、現在の治療で十分な改善が得られない場合は、皮膚科でご相談ください。診察のうえ、治療方針を医師が判断します。

📞03-3413-6600

電話で診療時間を確認する

💬 公式LINE(診療案内)

※LINEは予約受付・医療相談の窓口ではありません。診療案内のご確認にご利用ください。

🚉 駒沢大学駅直結 ⏰ 平日 19時まで 📅 土曜 17時まで 🩺 予約不要
月・火・水・金 9:30〜12:00 / 15:00〜19:00
土 9:30〜12:00 / 14:00〜17:00
木・日・祝 休診
〒154-0011 東京都世田谷区上馬3-18-11 エルフレア駒沢3F

受診の流れ

1
来院・受付(予約不要)

駒沢大学駅東口から直通エレベーターで3階へ。使用中の薬(外用薬・市販薬)があればお持ちください。

2
診察・重症度の評価

皮疹の範囲と強さ、経過、これまでの治療内容、生活環境を確認します。必要に応じて血液検査を行う場合があります。

3
治療方針の決定・処方

重症度に応じた外用薬・内服薬を処方し、塗る量・回数・期間をご説明します。

4
炎症を抑えた後、維持治療へ

状態が落ち着いたら、再燃を防ぐ維持治療に移行します。外用治療で十分な改善が得られない場合は、紫外線療法やデュピクセント等を検討します。

5
定期的な再診で状態を確認

症状に合わせて通院間隔を調整します。悪化の兆しがあれば早めにご来院ください。

費用・保険適用

アトピー性皮膚炎の診療は、医学的に必要な診察・検査・処方を対象とした保険診療です。以下は3割負担の場合の目安です。

診療内容費用の目安(3割負担)
初診(診察+処方せん発行)約1,000円〜1,500円
再診(外用治療の継続)約500円〜1,500円
血液検査を行う場合検査内容により別途
デュピクセント治療デュピクセント専用ページをご覧ください

※上記は目安であり、診察内容・検査・処方内容により異なります。薬剤費は別途、薬局でのお支払いとなります。お子様は自治体の医療費助成により自己負担が異なります。診療報酬改定等により変更となる場合がありますので、最新の費用は診察時にご確認ください。

関連コラム

アトピー性皮膚炎に関連する内容は、皮膚科専門医監修のコラムでも解説しています。

よくある質問

アトピー性皮膚炎は大人になってから発症しますか?
大人になってから発症・再発するケースはみられます。環境の変化、乾燥、掻き壊しの持続などが関係する場合があります。成人のアトピー性皮膚炎も、外用薬から注射薬まで保険診療の対象となります。
アトピー性皮膚炎は治りますか?
現時点で完全に治すと保証できる治療はありません。治療の目標は、症状がない、または症状があっても軽く、日常生活への影響が少ない状態を維持することです。お子様の場合は成長とともに軽快する傾向があります。
ステロイド外用薬を続けても大丈夫ですか?
医師の指示のもと、適切なランク・量・期間で使用する場合、外用薬で全身性の副作用は起こりにくいとされています。炎症が落ち着いた後は、プロアクティブ療法や非ステロイド外用薬への置き換えにより、使用量を調整していきます。自己判断での急な中止は再燃の原因となるため、診察のうえで調整してください。
アトピー性皮膚炎の注射治療はどんな人が対象ですか?
ステロイド外用薬等による適切な治療を一定期間行っても十分な効果が得られず、強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ場合に、選択肢となります。適応は診察のうえ医師が判断します。費用・投与方法・自己注射についてはデュピクセント専用ページで解説しています。
予約は必要ですか?保険は使えますか?
予約不要です。受付時間内に直接ご来院ください。アトピー性皮膚炎の診療は原則として保険診療で、お子様は自治体の医療費助成の対象になります。他院からの転院・治療の見直しのご相談も受け付けています。

参考情報

  • デュピクセント 電子添文(サノフィ株式会社) 最終確認日:2026年7月14日
  • 日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 最終確認日:2026年7月14日
  • 厚生労働省 高額療養費制度 最終確認日:2026年7月14日
担当医師情報
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
清水 顕(しみず あきら)
駒沢皮膚科クリニック 院長/医学博士
医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

経歴
  • 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科入局
  • 同附属病院 救急科麻酔部にて全身管理を習得(研修医時代)
  • がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
  • スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
  • 山梨医科大学附属病院 皮膚科 医局長 歴任
  • 2003年 駒沢皮膚科クリニック 開業(開業20年以上)

専門分野

皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科


資格・所属学会
  • 医学博士
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会 会員
  • 日本臨床皮膚科学会 会員
  • 日本アレルギー学会 会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員

研究業績
  • 平成13-14年度「血小板由来成長因子(PDGF)のシグナル伝達機構及び癌化調節機構の検討」にて文部科学省科学研究費助成
  • 隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)の研究にて日本皮膚科学会 基礎医学研究費(資生堂寄付)助成

担当医師より

アトピー性皮膚炎は、外用薬の選び方・塗る量・塗る期間、そして良くなった後の維持治療まで含めて、治療全体を設計する必要のある病気です。当院では、これまでの治療内容と現在の皮疹の状態を確認したうえで、外用治療の見直しから、必要に応じた紫外線療法・デュピクセントの検討までを行います。当院で対応していない全身治療が適すると判断した場合は、実施可能な医療機関へご紹介します。治療が思うように進んでいないと感じる場合は、診察でご相談ください。

本ページは一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断や治療効果を保証するものではありません。実際の治療方針は、症状、年齢、既往歴、使用中の薬等を確認したうえで医師が判断します。患者様の体験談は掲載していません。

受診のご案内・アクセス

予約不要・保険診療・当日受付

診察では、現在の症状、これまでの治療、使用中の薬等を確認します。治療内容は診察のうえで判断します。

受診時にお持ちいただくもの
  • マイナ保険証または資格確認書
  • お薬手帳・現在使用している薬(外用薬・市販薬を含む)
  • 過去の検査結果、他院からの紹介状(お持ちの場合)
📞03-3413-6600

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