いぼの種類と見分け方|写真で解説 ウイルス性・老人性・首イボの違いと治療法|駒沢皮膚科

 

 

皮膚科専門医 監修コラム
公開日:2026年3月18日 / 最終更新日:2026年3月18日

いぼの種類と見分け方|写真で解説
ウイルス性・老人性・首イボの違いと治療法

保険診療 予約不要 駒沢皮膚科クリニック|日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 清水 顕
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
監修:清水 顕(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医) 医療法人社団 誠清会 駒沢皮膚科クリニック 院長
一般皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科

「手や足にできたのはいぼ?それとも魚の目?」「顔にできた茶色いふくらみは何?」「子どもの体にプツプツができた、水いぼ?」——いぼに似た皮膚のできものは多く、種類によって原因も治療法も全く異なります

自己判断で市販薬を使い続けて悪化するケースも多いです。このコラムでは、皮膚科専門医がいぼの種類を写真的な特徴とともに解説し、それぞれの正しい治療法を説明します。

いぼは大きく2種類に分類される

「いぼ」という言葉は、皮膚から盛り上がったできもの全般を指す俗称です。医学的には原因によって大きく2種類に分類されます。

分類 原因 感染性 代表的な種類
①ウイルス性いぼ HPV(ヒトパピローマウイルス)感染 あり(接触感染) 尋常性疣贅・足底疣贅・扁平疣贅・水いぼ
②加齢・紫外線によるいぼ 加齢・紫外線・摩擦の蓄積 なし 脂漏性角化症(老人性いぼ)・軟性線維腫(首イボ)
⚠️ 種類を間違えると治療が遅れます

ウイルス性いぼに市販の角質ケア製品を使っても根本治療にはなりません。また老人性いぼを「ウイルス性」と誤解して液体窒素治療を試みても、種類によっては適切でない場合があります。まず皮膚科での正確な診断が重要です。

ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)の種類と特徴

HPV(ヒトパピローマウイルス)は100種類以上の型があり、感染するウイルスの型によってできる部位や形が異なります。いずれも皮膚の傷口から侵入し、感染から発症まで1〜6ヶ月の潜伏期間があります。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
好発部位手・指・足裏・爪周囲見た目表面がザラザラして固く盛り上がる。肌色〜褐色。粟粒大〜大豆大原因ウイルスHPV2型・27型・57型など特徴子どもに多い。削ると点状出血が特徴的治療液体窒素(保険適用)
足底疣贅(そくていゆうぜい)
好発部位足の裏見た目体重で押されて平坦。角質が厚く魚の目と混同されやすい特徴削ると点状出血(←魚の目との違い)。難治性が多い注意魚の目と間違えやすいが、治療法が異なる治療液体窒素(保険適用)。10〜20回以上かかることも
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
好発部位顔・手の甲・背中・首見た目平坦で盛り上がりが少ない。薄い褐色。粟粒〜米粒大原因ウイルスHPV3型・10型など特徴若い女性に多い。広がりやすい治療液体窒素。顔面は色素沈着注意
ミルメシア
好発部位手のひら・足の裏見た目水いぼに似たドーム型。噴火口状に盛り上がる原因ウイルスHPV1型特徴赤くなり圧痛がある。痛みを伴うことが多い治療液体窒素(保険適用)
重要:ウイルス性いぼは接触感染します。いぼを触った手で他の部位を触ると広がります。家族間ではタオルや足ふきマットの共用を避けましょう。

加齢・紫外線によるいぼの種類と特徴

加齢や紫外線の蓄積によってできるいぼは感染しません。長年かけて徐々に増えるのが特徴で、突然できることはありません。

脂漏性角化症(老人性いぼ)

好発部位
顔・頭・手・腕(日光を受けやすい箇所)
見た目
表面がザラザラして盛り上がる。褐色〜黒色。直径数mm〜2〜3cm
好発年齢
30代後半〜。40代以降に急増。60歳以上のほぼ全員に見られる
特徴
シミと混在することが多い。指で削るとかさぶた状にボロボロ取れることもある
治療
液体窒素(保険適用)。ただし自分で取ろうとするのは危険
💡「40代で老人性いぼが増えた」は正常です

脂漏性角化症は悪性ではなく良性の腫瘍です。放置しても健康上の問題はありませんが、見た目が気になる場合は液体窒素で保険適用の治療が受けられます。急に増えた・大きくなった場合は念のため受診を。

軟性線維腫(首イボ・スキンタッグ)

好発部位
首・まぶた・脇の下・鼠蹊部
見た目
1〜3mm程度の米粒状の柔らかい突起。褐色〜肌色
好発年齢
30代以降。中年以降に増える(別名:中年イボ)
原因
摩擦・加齢・紫外線。感染しない
治療
液体窒素(保険適用)。数が多い場合は複数回に分けて施術
注意:「首イボを糸で縛る」「爪切りで切る」などの自己処置はウイルス感染・出血・跡が残るリスクがあります。市販の首イボクリームについても効果は限定的です。皮膚科での処置をお勧めします。

水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼはHPVではなく伝染性軟属腫ウイルスが原因で、ウイルス性いぼの中でも別に扱われます。1〜7歳の子どもに多く見られます。

🔵 水いぼの特徴
  • 表面がツルツルして光沢がある
  • 中央部分がへその様にくぼんでいる
  • 白い塊(ウイルスの塊)が入っている
  • 粟粒大〜えんどう豆大
  • 体幹・わきの下・腕に多い
  • プールでの接触感染が起きやすい
  • 半年〜1年で自然治癒することが多い
  • アトピー性皮膚炎の子どもは広がりやすい

いぼ・魚の目(鶏眼)・たこ(胼胝)の見分け方

足裏にできると特に混同されやすい3つの違いを整理します。治療法が全く異なるため、正確な診断が重要です。

  足底疣贅(いぼ) 魚の目(鶏眼) たこ(胼胝)
原因 HPVウイルス感染 摩擦・圧迫による角質肥厚 摩擦・圧迫による角質肥厚
見た目 ザラザラした盛り上がり 中心に芯がある 広い範囲で均一に硬くなる
削ったとき 点状出血あり(←重要) 透明な芯が出てくる 出血なし
痛み 押すと痛い(側方圧痛) 直接押すと激痛 鈍い痛み
感染性 あり なし なし
治療 液体窒素(保険) 削る処置(保険) 削る処置(保険)
✅ 見分けのポイント:「削ったとき点状出血があればいぼ」

自己判断は難しいため、「足裏の硬いところ」があれば皮膚科を受診してください。誤ったケアを続けると治療が遅れます。

種類別の治療法まとめ

種類 主な治療法 保険適用 難易度
尋常性疣贅 液体窒素 中(5〜10回)
足底疣贅 液体窒素 難(10〜20回以上)
扁平疣贅 液体窒素・ヨクイニン 中(色素沈着注意)
水いぼ 経過観察・摘除 易(自然治癒あり)
脂漏性角化症(老人性いぼ) 液体窒素 易〜中
軟性線維腫(首イボ) 液体窒素 易(2〜5回)

全ての種類で保険適用の治療が可能です。「どの種類か判断できない」という場合もお気軽にご来院ください。視診で診断します。

「これはいぼ?」と思ったら、まずご来院ください

予約不要・当日すぐ受診できます。

種類の判断から治療まで、保険診療で対応しています。

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よくある質問

いぼの種類は写真で見分けられますか?
ある程度の目安にはなりますが、確定診断には皮膚科医の視診が必要です。特に足裏のいぼと魚の目は見た目が似ており、自己判断は難しいです。「削ると点状出血があるかどうか」が重要なポイントですが、自分で削るのは危険ですので皮膚科でご確認ください。
ウイルス性いぼと老人性いぼ(脂漏性角化症)の違いは何ですか?
最大の違いは「感染するかどうか」です。ウイルス性いぼはHPVが原因で接触感染しますが、老人性いぼ(脂漏性角化症)は加齢・紫外線が原因で感染しません。見た目は似ていることがありますが、治療方針は同じく液体窒素が有効です。
首イボは自分で取れますか?市販薬は効きますか?
自分で取ることはお勧めしません。糸で縛る・爪切りで切るなどの自己処置は出血・感染・跡が残るリスクがあります。市販のクリーム類は効果が限定的です。皮膚科での液体窒素治療が最も確実で、保険適用・数回程度での改善が期待できます。
子どもの水いぼは取るべきですか?
水いぼは半年〜1年で自然治癒することが多く、必ずしも取る必要はありません。ただし「プールに入れない」「周囲に感染する」「広がってきた」という場合は摘除処置を行います。アトピー性皮膚炎のお子様は広がりやすいため、早めの受診をお勧めします。
いぼは放置するとどうなりますか?
ウイルス性いぼは放置すると数が増え、大きくなるほど治療回数が増えます。また他の部位や家族への感染リスクも高まります。老人性いぼ・首イボは健康上の問題はありませんが、見た目が気になる場合は早めに処置した方が数回で済みます。
監修医師情報
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
清水 顕(しみず あきら)
駒沢皮膚科クリニック 院長
医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

経歴
  • 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科入局
  • 同附属病院 救急科麻酔部にて全身管理を習得(研修医時代)
  • がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
  • スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
  • 山梨医科大学附属病院 皮膚科 医局長 歴任
  • 2003年 駒沢皮膚科クリニック 開業(開業20年以上)

専門分野

皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科


資格・所属学会
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚学会 会員
  • 日本臨床皮膚科学会 会員
  • 日本アレルギー学会 会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員

研究業績
  • がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
  • スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
  • 平成13〜14年度 文部科学省科学研究費助成(研究代表)
  • 研究テーマ:血小板由来成長因子(PDGF)のシグナル伝達機構および癌化調節機構の検討

監修医師より

「これはいぼですか?魚の目ですか?」——足裏のできものについて、このご質問を外来で毎日のようにいただきます。いぼの種類は見た目だけでは判断が難しく、自己判断で市販薬を使い続けて悪化するケースも少なくありません。特にお子さんの場合、水いぼとウイルス性いぼは原因も治療法も異なります。「なんとなく気になる」という段階でも、皮膚科での正確な診断が、適切な治療への第一歩です。種類によって治療法も費用も通院回数も変わります。まず何のいぼかを確認することが大切です。当院では視診で判断し、その場で液体窒素治療を開始できます。予約不要ですのでお気軽にご来院ください。

本コラムは医師の専門的見解を記したものです。個別の症状・治療方針については、必ず医師の診察を受けた上でご自身でお決めください。処方薬の効果・副作用には個人差があります。比較・効果の保証・患者体験は含みません。(医療広告ガイドライン準拠)

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