いぼの種類と見分け方|写真で解説 ウイルス性・老人性・首イボの違いと治療法|駒沢皮膚科
いぼの種類と見分け方|写真で解説
ウイルス性・老人性・首イボの違いと治療法
一般皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
「手や足にできたのはいぼ?それとも魚の目?」「顔にできた茶色いふくらみは何?」「子どもの体にプツプツができた、水いぼ?」——いぼに似た皮膚のできものは多く、種類によって原因も治療法も全く異なります。
自己判断で市販薬を使い続けて悪化するケースも多いです。このコラムでは、皮膚科専門医がいぼの種類を写真的な特徴とともに解説し、それぞれの正しい治療法を説明します。
いぼは大きく2種類に分類される
「いぼ」という言葉は、皮膚から盛り上がったできもの全般を指す俗称です。医学的には原因によって大きく2種類に分類されます。
| 分類 | 原因 | 感染性 | 代表的な種類 |
|---|---|---|---|
| ①ウイルス性いぼ | HPV(ヒトパピローマウイルス)感染 | あり(接触感染) | 尋常性疣贅・足底疣贅・扁平疣贅・水いぼ |
| ②加齢・紫外線によるいぼ | 加齢・紫外線・摩擦の蓄積 | なし | 脂漏性角化症(老人性いぼ)・軟性線維腫(首イボ) |
ウイルス性いぼに市販の角質ケア製品を使っても根本治療にはなりません。また老人性いぼを「ウイルス性」と誤解して液体窒素治療を試みても、種類によっては適切でない場合があります。まず皮膚科での正確な診断が重要です。
ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)の種類と特徴
HPV(ヒトパピローマウイルス)は100種類以上の型があり、感染するウイルスの型によってできる部位や形が異なります。いずれも皮膚の傷口から侵入し、感染から発症まで1〜6ヶ月の潜伏期間があります。
加齢・紫外線によるいぼの種類と特徴
加齢や紫外線の蓄積によってできるいぼは感染しません。長年かけて徐々に増えるのが特徴で、突然できることはありません。
脂漏性角化症(老人性いぼ)
- 好発部位
- 顔・頭・手・腕(日光を受けやすい箇所)
- 見た目
- 表面がザラザラして盛り上がる。褐色〜黒色。直径数mm〜2〜3cm
- 好発年齢
- 30代後半〜。40代以降に急増。60歳以上のほぼ全員に見られる
- 特徴
- シミと混在することが多い。指で削るとかさぶた状にボロボロ取れることもある
- 治療
- 液体窒素(保険適用)。ただし自分で取ろうとするのは危険
脂漏性角化症は悪性ではなく良性の腫瘍です。放置しても健康上の問題はありませんが、見た目が気になる場合は液体窒素で保険適用の治療が受けられます。急に増えた・大きくなった場合は念のため受診を。
軟性線維腫(首イボ・スキンタッグ)
- 好発部位
- 首・まぶた・脇の下・鼠蹊部
- 見た目
- 1〜3mm程度の米粒状の柔らかい突起。褐色〜肌色
- 好発年齢
- 30代以降。中年以降に増える(別名:中年イボ)
- 原因
- 摩擦・加齢・紫外線。感染しない
- 治療
- 液体窒素(保険適用)。数が多い場合は複数回に分けて施術
水いぼ(伝染性軟属腫)
水いぼはHPVではなく伝染性軟属腫ウイルスが原因で、ウイルス性いぼの中でも別に扱われます。1〜7歳の子どもに多く見られます。
- 表面がツルツルして光沢がある
- 中央部分がへその様にくぼんでいる
- 白い塊(ウイルスの塊)が入っている
- 粟粒大〜えんどう豆大
- 体幹・わきの下・腕に多い
- プールでの接触感染が起きやすい
- 半年〜1年で自然治癒することが多い
- アトピー性皮膚炎の子どもは広がりやすい
いぼ・魚の目(鶏眼)・たこ(胼胝)の見分け方
足裏にできると特に混同されやすい3つの違いを整理します。治療法が全く異なるため、正確な診断が重要です。
| 足底疣贅(いぼ) | 魚の目(鶏眼) | たこ(胼胝) | |
|---|---|---|---|
| 原因 | HPVウイルス感染 | 摩擦・圧迫による角質肥厚 | 摩擦・圧迫による角質肥厚 |
| 見た目 | ザラザラした盛り上がり | 中心に芯がある | 広い範囲で均一に硬くなる |
| 削ったとき | 点状出血あり(←重要) | 透明な芯が出てくる | 出血なし |
| 痛み | 押すと痛い(側方圧痛) | 直接押すと激痛 | 鈍い痛み |
| 感染性 | あり | なし | なし |
| 治療 | 液体窒素(保険) | 削る処置(保険) | 削る処置(保険) |
自己判断は難しいため、「足裏の硬いところ」があれば皮膚科を受診してください。誤ったケアを続けると治療が遅れます。
種類別の治療法まとめ
| 種類 | 主な治療法 | 保険適用 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 尋常性疣贅 | 液体窒素 | ✅ | 中(5〜10回) |
| 足底疣贅 | 液体窒素 | ✅ | 難(10〜20回以上) |
| 扁平疣贅 | 液体窒素・ヨクイニン | ✅ | 中(色素沈着注意) |
| 水いぼ | 経過観察・摘除 | ✅ | 易(自然治癒あり) |
| 脂漏性角化症(老人性いぼ) | 液体窒素 | ✅ | 易〜中 |
| 軟性線維腫(首イボ) | 液体窒素 | ✅ | 易(2〜5回) |
全ての種類で保険適用の治療が可能です。「どの種類か判断できない」という場合もお気軽にご来院ください。視診で診断します。
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よくある質問

医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科入局
- 同附属病院 救急科麻酔部にて全身管理を習得(研修医時代)
- がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
- スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
- 山梨医科大学附属病院 皮膚科 医局長 歴任
- 2003年 駒沢皮膚科クリニック 開業(開業20年以上)
皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科
- 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 日本皮膚学会 会員
- 日本臨床皮膚科学会 会員
- 日本アレルギー学会 会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
- スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
- 平成13〜14年度 文部科学省科学研究費助成(研究代表)
- 研究テーマ:血小板由来成長因子(PDGF)のシグナル伝達機構および癌化調節機構の検討
「これはいぼですか?魚の目ですか?」——足裏のできものについて、このご質問を外来で毎日のようにいただきます。いぼの種類は見た目だけでは判断が難しく、自己判断で市販薬を使い続けて悪化するケースも少なくありません。特にお子さんの場合、水いぼとウイルス性いぼは原因も治療法も異なります。「なんとなく気になる」という段階でも、皮膚科での正確な診断が、適切な治療への第一歩です。種類によって治療法も費用も通院回数も変わります。まず何のいぼかを確認することが大切です。当院では視診で判断し、その場で液体窒素治療を開始できます。予約不要ですのでお気軽にご来院ください。
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