花粉症

毎年、花粉症で悩まされている方は多いのではないでしょうか。花粉症は、2種類あるアレルギー性鼻炎の1つで、アレルゲンはスギやヒノキなどの植物の花粉です。これらの花粉が原因で生じる、アレルギー症状となります。主な症状としては、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどです。花粉が飛ぶ季節に発症するので、「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。
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舌下免疫療法

舌下免疫療法は、スギ花粉・ダニのアレルギーに効果的な治療法です。アレルギー物質がわずかに入っているエキスや錠剤を用いて、ゆっくり体内に吸収させていくことで、少しずつ症状を緩和させていくという治療です。治療をスタートして大体3ヶ月程度で効果が出始めるものですが、最低3年の治療期間を要するため、時間を必要とする治療となっています。また約4~5年の継続治療を実施することで、約7~8年効果が持続するという結果が出ています。なお、スギの花粉症の場合は、花粉の飛散シーズンに治療を開始するのは不可能となっておりますので、6~12月ごろに治療を始めていきます。ダニの場合は一年中生息しているものなので、治療を始める時期に決まりはなく、いつでも治療をスタートできます。
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View 39

View39とは

View39とは、一度に39項目の代表的なアレルギー物質に対する反応を調べることのできる血液検査です。吸入系のアレルゲン(アレルギーの原因物質)19種類に加え、食物系アレルゲン20種類も同時に調べることができます。 スクリーニング検査として適しています。費用面でも保険適応(3割負担)で5,000円程度です。

特定できるアレルゲン

●吸入系アレルゲン

吸入することで鼻や気管に入りアレルギー症状を引き起こしやすいもの

室内の塵 ヤケヒョウダニ、ハウスダスト
樹木 スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ
動物 ネコ、イヌ
昆虫 ガ、ゴキブリ
カビ アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア
その他 ラテックス
●食物系アレルゲン

摂取すると体内に入りアレルギー症状を引き起こしやすいもの

卵白、オボムコイド(加熱卵料理の指標)
牛乳 ミルク
小麦 小麦
豆・穀物・ナッツ類 ピーナッツ、大豆、そば、ごま、米
甲殻類 エビ、カニ
果物 キウイ、りんご、バナナ
魚・肉類 マグロ、サケ、サバ、牛肉、鶏肉、豚肉

よく起きるアレルギーや症状

  • ・花粉症
    スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギなどの花
  • ・ヤケヒョウダニ、ハウスダストによる疾患
  • ・呼吸器疾患
    アルテルナリア(ススカビ)、アルペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア(属)などのカビがアトピー性皮膚炎及び呼吸器疾患の悪化原因となっています。
  • ・ネコ、イヌの動物アレルギー
  • ・アトピー性皮膚炎
  • ・かぶれ(接触性皮膚炎)
  • ・じんましん
  • ・金属アレルギー
    検査項目:水銀、金、コバルト、パラジウム、白金、クロム、アルミニウム、銀、銅、インジウム、スズ、亜鉛、鉄、マンガン、ニッケル、チタン。(ICDRG基準により、48時間後・72時間後の2回判定を行います。)
  • ・くしゃみ 鼻水 鼻詰まり
  • ・掌蹠膿疱症
  • ・食物アレルギー
  • ・ラテックスアレルギー
  • ・花粉ー食物アレルギー症候群
  • ・小児気管支ぜん息(ぜん息)
  • ・食物依存性運動誘発アナフィラキシー

花粉皮膚炎

花粉皮膚炎の症状

花粉症の症状には【くしゃみ、鼻水、鼻閉、眼のかゆみ、充血など】がありますが、花粉が皮膚に直接影響を与えて、顔や首などにかゆみや湿疹が出る「花粉皮膚炎」を訴える人が増えています。

花粉皮膚炎はどうして起こるか ~経皮感作について~

鼻に花粉が付くと、くしゃみや鼻水が出たり、目に花粉が付くと涙がでるのは、免疫機構が体内に入ろうとする花粉(異物)を追い出そうとするからです。 これと同じように、肌に花粉が付くと肌から入ろうとする花粉を追い出そうとして湿疹やかゆみなどのアレルギー反応をおこします。このように異物が皮膚をとおして入り、かぶれなどのアレルギーを引きおこすことを「経皮感作(けいひかんさく)」といいます。

ふつうスギ花粉のような大きなものは、体に入ることができません。
ところが、アトピー性皮膚炎の人、乾燥や石鹸の使いすぎなどで、皮膚のバリア機能が低下している人の肌は花粉が入りやすくなっています。

防ぐ方法

保湿剤などを使用し、皮膚のバリア機能を補いましょう。また、マスクやメガネ、マフラーなどで花粉が触れるのを避け、皮膚に付いた花粉は早めに洗い流しましょう。
そのほか、まめに室内の掃除をして、アレルギーの原因となる物質を取り除くことも健康な皮膚を保つのに役立ちます。

防ぐ方法

花粉が飛ぶ季節に、目の周りや頬など露出しているところや首など服とこすれる場所にできる赤みやかゆみは、かぶれ以外に「花粉皮膚炎」の可能性があります。
肌がかゆくても、できるだけ搔かないようにしましょう。皮膚に刺激を受けやすい乾燥肌・敏感肌、とくにアトピー性皮膚炎の人は皮膚のバリア機能が低下しているため、花粉が入りやすく皮膚炎が悪化しやすいので注意しましょう。
花粉皮膚炎の症状は、かゆみを抑える薬(抗ヒスタミン薬など)を飲むことでやわらげることができます。また、花粉が直接肌に付かないようにすることも症状改善・予防に役立ちます。

アニサキスアレルギー

サケ、サバ、アジ、イカ、タラなどを摂取した際、発疹及び蕁麻疹などのアレルギー症状を示す方がおります。検査においてそれらの魚介類では陽性反応を示さない場合、アニサキスによるアレルギーが原因の場合があリます。加熱が不十分なまま摂食すると高リスクとなります。本アレルギーの原因物質は、冷凍または加熱をしても残存するので、魚介類加工品を摂取した時も症状が現れる場合がありますので注意が必要です。鮮度が低下した魚介類の摂食によるヒスタミン型のアレルギーの場合もあります。