肝斑の治療にフォトフェイシャルは効く?悪化しない治療の条件を皮膚科専門医が解説

 

 

 

皮膚科専門医 監修コラム
公開日:2026年3月19日 / 最終更新日:2026年3月19日

肝斑の治療にフォトフェイシャルは効く?悪化しない治療の条件を皮膚科専門医が解説

自由診療 予約不要 駒沢皮膚科クリニック|日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 清水 顕
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
監修:清水 顕(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医) 医療法人社団 誠清会 駒沢皮膚科クリニック 院長
一般皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科

「頬のシミが気になってフォトフェイシャルを受けたら、逆に濃くなってしまった」——外来でこのようなご相談をいただくことが少なくありません。実はそのシミが肝斑(かんぱん)だった場合、フォトフェイシャル(IPL)の照射方法によっては悪化するリスクがあるのは事実です。

ただし、「だから肝斑にフォトフェイシャルはNG」とは一概に言えません。適切なフィルター選択と皮膚科専門医による診察があれば、肝斑にもフォトフェイシャルは有効な治療手段になり得ます。当院では複数の肝斑専用フィルターを皮膚科専門医が診察のうえ使い分け、1人ひとりの肌状態に合わせたオーダーメイド照射を行っています。

このコラムでは、肝斑にフォトフェイシャルが「効くケース」と「悪化するケース」の違い、そして当院が安全に治療できる理由を詳しく解説します。

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肝斑とは?シミとの違いをまず正確に理解する

肝斑は、30〜50代の女性に多くみられる、両頬を中心とした左右対称の薄茶色〜黄褐色の色素斑です。目の周囲を避けてできるのが特徴で、輪郭はぼんやりとした「もやがかかったような」広がり方をします。

見た目は一般的なシミ(老人性色素斑)と似ていますが、発生メカニズムがまったく異なります。老人性色素斑が紫外線によるメラニンの蓄積であるのに対し、肝斑は女性ホルモンの乱れ・摩擦・ストレスなどが複合的に関与してメラノサイトが過剰に活性化された状態です。

比較項目 肝斑 老人性色素斑(シミ)
主な原因 女性ホルモン・摩擦・ストレス 紫外線・加齢
好発年齢 30〜50代女性 40代以降(男女問わず)
発生部位 両頬・額・口周囲(左右対称) 顔・手の甲・腕など露出部
見た目 輪郭不明瞭・もや状 輪郭明瞭・スポット状
レーザー治療 通常は禁忌・悪化リスクあり Qスイッチレーザーが有効
重要:肝斑か老人性色素斑かは、見た目だけでは判断できないケースが多くあります。「シミだと思っていたら肝斑だった」という方が外来でも多く、自己判断でレーザー施術を受けて悪化するケースが後を絶ちません。まず皮膚科専門医の診察で正確な診断を受けることが治療の第一歩です。

フォトフェイシャル(IPL)で肝斑が悪化する理由

「フォトフェイシャルで肝斑が悪化した」という体験談は実際に多く存在します。これは施術自体が悪いのではなく、「肝斑への対応が不十分なまま照射された」ことが原因であるケースがほとんどです。

悪化するパターン①:肝斑と気づかずに照射

肝斑はシミと混在していることが多く、専門医でなければ見逃しやすい疾患です。「シミ取りのつもりで照射したら、実は肝斑だった」というケースが悪化の最も多い原因です。

悪化するパターン②:肝斑に不適切なフィルターを使用

フォトフェイシャル(IPL)はフィルターを交換することで照射する光の波長を変えられます。シミ除去用の高出力フィルターや短波長フィルターをそのまま肝斑に当てると、メラノサイトが刺激されてかえって色素産生が活発化し、肝斑が濃くなることがあります。

悪化するパターン③:活動期の肝斑に照射

肝斑には「活動期」と「安定期」があります。ホルモン変動が大きい時期(月経前後・妊娠中など)や、ストレスが高い状態、強い紫外線を浴びた直後などは肝斑が活動期にあるため、照射による刺激で悪化するリスクが上がります。

🚫 肝斑に「やってはいけない」治療
  • Qスイッチルビーレーザー・ピコレーザーの高出力照射(炎症後色素沈着のリスク大)
  • CO2レーザー・Er:YAGレーザー(肝斑の著明な悪化リスクあり)
  • 肝斑への強い摩擦(洗顔・マッサージ等)
  • 専門医の診察なしでのIPL・フォトフェイシャル施術

肝斑にフォトフェイシャルが効くための条件

では、どのような条件であればフォトフェイシャルは肝斑に有効に働くのでしょうか。当院の外来経験をもとに、3つの条件を整理します。

1
皮膚科専門医による正確な診断が前提

肝斑か老人性色素斑か、あるいは両方が混在しているか——これを正確に見分けることが全ての出発点です。混在型では、それぞれに適した照射プログラムを組む必要があります。専門医の診察なしに照射を始めることは、悪化リスクを高めます。

2
肝斑専用フィルターを使用する

フォトフェイシャルM22は複数のフィルターを持ち、照射する波長と出力を精密にコントロールできます。肝斑に対しては、メラノサイトを刺激しすぎない波長帯のフィルターを選択し、低〜中出力で照射することが重要です。「肝斑モード」に対応したフィルターを持つ機器・施設での施術が必要です。

3
内服薬(トラネキサム酸)との併用

フォトフェイシャル単独よりも、トラネキサム酸やビタミンCなどの内服薬を組み合わせることで相乗効果が期待できます。内服でメラニン産生を抑えながら照射することで、照射の安全性も高まります。

💡 ポイント:フォトフェイシャルが肝斑に働くメカニズム

肝斑専用フィルターで照射されたIPLは、過剰に活性化したメラノサイトの活動を穏やかに抑制します。強い刺激を与えずに表皮のターンオーバーを促すことで、時間をかけてメラニンの排出を助けます。一度の照射では変化がわかりにくいですが、複数回継続することで色調が徐々に均一化してきます。

駒沢皮膚科クリニックの肝斑×フォトフェイシャルM22治療

当院では、フォトフェイシャルの照射前に必ず皮膚科専門医(院長・清水)が診察を行い、肝斑の有無・活動性・混在するシミの種類を評価したうえで照射プログラムを決定します。

複数の肝斑専用フィルターを専門医が使い分けるオーダーメイド照射

当院のフォトフェイシャルM22には複数の波長フィルターが搭載されており、そのなかに肝斑の治療に特化したフィルターが複数あります。どのフィルターをどの順序・出力で使うかは、皮膚科専門医(院長・清水)が診察当日の肌状態を見て判断します。

例えば、640nm波長フィルターは肌の色が黒い方のシミや肝斑への照射に用いられるフィルターのひとつです。メラニンを刺激しすぎない長波長帯の光で、過活性化したメラノサイトに穏やかにアプローチします。ただし、これはあくまで選択肢のひとつであり、患者さんの肝斑の状態・活動性・混在するシミの種類によって、使用するフィルターの組み合わせや照射パスは毎回変わります。

📋 フォトフェイシャルM22の照射プログラム決定フロー(肝斑の場合)
STEP1:診察で肌状態の評価
肝斑の活動性・範囲・老人性色素斑との混在有無を専門医が確認
STEP2:フィルター選択
肝斑の深さ・色調・当日の肌コンディションをもとに、複数の肝斑対応フィルターの中から最適なものを選択
STEP3:照射パスの設計
1回の施術でフィルターを交換しながら複数パスで照射。顔全体への均一照射+シミ部位へのスポット照射を組み合わせる
STEP4:次回の照射プログラムを調整
前回の反応を見て出力・フィルターを調整。「毎回同じ設定で機械的に照射」はしない

「他院でフォトフェイシャルを受けて肝斑が悪化した」という方のほとんどが、診察なし・フィルター固定・出力一律での照射を受けていたケースです。当院では毎回の診察と専門医によるフィルター選択がセットになっているため、肝斑がある方も安心して施術を受けていただけます。

✅ 当院のフォトフェイシャル肝斑治療の特徴
  • 毎回、皮膚科専門医が肌状態を直接診察してから照射プログラムを決定
  • 複数の肝斑専用フィルターを症状・部位・活動性に応じて専門医が使い分け(例:640nm波長フィルター等)
  • 肝斑とシミが混在している場合も、それぞれに適した照射が可能
  • フォトフェイシャル協会の認定医療機関(機器・技術の品質基準を満たす施設)
  • 内服薬(トラネキサム酸・ビタミンC等)との併用プランも提案可能
ご注意:「肝斑がある」とお伝えいただくだけでなく、いつ頃から・どのような変化があったか(季節・ホルモン変化との関係など)を受診時に教えていただくと、より適切な治療方針が立てられます。

肝斑の症例紹介(フォトフェイシャルM22)

肝斑 フォトフェイシャルM22 施術前後 両頬の色素斑が改善した症例

左列:施術前 右列:施術後(各段は異なる角度)
📋 症例データ
施術名
フォトフェイシャルM22
施術回数
7回
費用
¥162,800(税込)
主なリスク・副作用
照射部位に一時的な赤みが出る場合があります。初回から高出力で照射した場合、まれにやけどが生じる可能性があります。当院では肌への負担を最小限にした出力から開始し、経過を見ながら徐々に調整します。効果には個人差があります。

※患者様の同意を得て掲載しています

内服・外用との併用でさらに効果を高める

肝斑の治療は、フォトフェイシャル単独よりも内服薬・外用薬との組み合わせで相乗効果が期待できます。当院では以下のような組み合わせをご提案しています。

トラネキサム酸内服(第一選択)

メラニン生成の過程に作用し、色素沈着を抑制します。フォトフェイシャルと並行して服用することで、照射中のメラノサイト活性化を抑え、安全性と効果の両方を高める効果が期待できます。

ビタミンC内服

メラニンの酸化を防ぎ、できてしまった色素の排出を促します。トラネキサム酸との併用でさらに効果が期待できます。

外用薬(ハイドロキノン・レチノール)

当院では院内製剤としてハイドロキノンクリーム・レチノールクリームをご用意しています。フォトフェイシャルによる光治療と外用薬を組み合わせることで、内側・外側の両方からアプローチします。

⚠️ 肝斑悪化を防ぐ日常ケアのポイント
  • 洗顔・スキンケア時の摩擦を最小限に(こすらない・たたかない)
  • UVカット指数の高い日焼け止めを毎日使用(SPF30以上・PA+++以上)
  • ホルモン変動が大きい時期(月経前後)の照射は担当医と要相談
  • 治療中の過度な飲酒・睡眠不足・強いストレスは悪化の引き金になり得る

まとめ

✅ この記事のポイント

  • 肝斑とシミは見た目が似ていても原因・治療法が異なる。自己判断は悪化リスクを高める
  • フォトフェイシャルで肝斑が悪化するのは「専門医診察なし」「不適切なフィルター使用」が原因であるケースが多い
  • 皮膚科専門医による診断+肝斑専用フィルター使用+内服薬の併用という条件を満たせば、フォトフェイシャルは肝斑に有効な治療となり得る
  • 当院では毎回の診察で肌状態を確認し、複数の肝斑専用フィルターを症状に合わせてオーダーメイドで使い分けている
  • 「他院で悪化した」「自分の肌が肝斑かわからない」という方こそ、皮膚科専門医の診察を受けてほしい

「フォトフェイシャルで肝斑が悪化した」という経験をお持ちの方や、「自分のシミが肝斑なのかどうかわからない」という方は、まず専門医の診察を受けることが改善への近道です。当院では予約不要で受診いただけますので、気になる段階でもお気軽にご来院ください。

肝斑のご相談は駒沢皮膚科クリニックへ

予約不要・当日すぐ受診できます。

「自分のシミが肝斑かどうか判断してほしい」「他院で悪化した肝斑を診てほしい」など、まずは専門医の診察からご利用ください。

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〒154-0011 東京都世田谷区上馬3-18-11 エルフレア駒沢3F

よくある質問

肝斑にフォトフェイシャルは効きますか?
皮膚科専門医による診断のもと、肝斑専用フィルターを使用した照射であれば、肝斑の改善が期待できます。ただし、診察なしに通常のシミ用フィルターで照射すると悪化するリスクがあります。当院では毎回の診察で肌状態を確認し、M22に搭載された複数の肝斑専用フィルター(例:640nm等)を症状に合わせて使い分けるオーダーメイド照射を行っています。
フォトフェイシャルで肝斑が悪化するのはなぜですか?
主な原因は①肝斑と気づかずにシミ用の高出力フィルターで照射した、②肝斑に不適切な波長の光を当ててメラノサイトを過剰に刺激した、③肝斑の活動期(ホルモン変動時など)に照射した——の3つです。専門医の診察と適切なフィルター選択により、悪化リスクは大幅に低減できます。
肝斑の治療に何回くらいフォトフェイシャルが必要ですか?
肝斑は一度の照射で目立った変化が出にくい疾患です。一般的には3〜4週間に1回のペースで5回以上の継続が推奨されます。ただし個人差がありますので、毎回の診察で効果・肌状態を確認しながら治療計画を調整します。
他院でフォトフェイシャルを受けて肝斑が悪化してしまいました。受診できますか?
はい、受診いただけます。まず診察で現在の肌状態を確認し、炎症や活動性がある場合はいったん照射を控えて内服・外用での治療から始めることもあります。「他院で悪化した」という方のご相談も多く受けておりますので、遠慮なくお越しください。
→ フォトフェイシャルM22の詳細はこちら
肝斑とシミが両方あります。フォトフェイシャルで両方治療できますか?
可能です。当院では肝斑とシミが混在しているケースでも、部位や状態に応じてフィルターを使い分けながら照射します。肝斑には肝斑専用フィルター、シミには対応するフィルターを選択し、1回の施術の中で複数フィルターを組み合わせたオーダーメイドの照射プログラムを組みます。

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監修医師情報
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
清水 顕(しみず あきら)
駒沢皮膚科クリニック 院長
医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

経歴
  • 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科入局
  • 同附属病院 救急科麻酔部にて全身管理を習得(研修医時代)
  • がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
  • スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
  • 山梨医科大学附属病院 皮膚科 医局長 歴任
  • 2003年 駒沢皮膚科クリニック 開業(開業20年以上)

専門分野

皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科


資格・所属学会
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚学会 会員
  • 日本臨床皮膚科学会 会員
  • 日本アレルギー学会 会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員

研究業績
  • がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
  • スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
  • 平成13〜14年度 文部科学省科学研究費助成(研究代表)
  • 研究テーマ:血小板由来成長因子(PDGF)のシグナル伝達機構および癌化調節機構の検討

監修医師より

「フォトフェイシャルを受けたら肝斑が悪化した」というご相談は、外来でも非常に多くいただきます。肝斑はシミと混在していることが多く、見た目だけでは専門医でも慎重に診察する必要がある疾患です。当院では照射前の診察を必ず行い、M22に搭載された複数の肝斑専用フィルターの中から症状に最適なものを選択し、毎回オーダーメイドで照射プログラムを組んでいます。「他院で悪化した」という方も、諦めずにまずご相談ください。

本コラムは医師の専門的見解を記したものです。個別の症状・治療方針については、必ず医師の診察を受けた上でご自身でお決めください。処方薬の効果・副作用には個人差があります。比較・効果の保証・患者体験は含みません。(医療広告ガイドライン準拠)

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