目の下のクマの種類と治し方|黒クマ・青クマ・茶クマの見分け方

皮膚科専門医 監修コラム

目の下のクマの種類と治し方
黒クマ・青クマ・茶クマの見分け方

セルフチェック付き 種類別の治し方 駒沢大学駅直結|日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 監修

公開日:2026年7月12日

駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
監修:清水 顕(院長/医学博士・日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医) 医療法人社団 誠清会 駒沢皮膚科クリニック 院長
一般皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科

「コンシーラーで隠れない」「寝ても消えない」「疲れてる?とよく聞かれる」——目の下のクマの悩みで受診される方が増えています。実は目の下のクマには黒クマ・青クマ・茶クマの3種類があり、原因も治し方もまったく異なります。種類を間違えたままセルフケアや治療を続けても、改善が期待できないどころか悪化することもあります。

このコラムでは、自宅の鏡の前で確認できる見え方の目安と、種類別の治し方を皮膚科専門医が解説します。

目の下のクマは3種類ある

目の下のクマは、色と原因によって大きく3つに分けられます。まずは全体像を押さえてください。

種類 見た目 主な原因 治し方の方向性
黒クマ(影クマ) 目の下のふくらみの下にできる影。照明で濃さが変わる 眼窩脂肪の突出・皮膚や筋肉のゆるみ(加齢) 脂肪のふくらみへの治療(経結膜脱脂術など)
青クマ 青紫〜赤みがかった色。体調で濃さが変わる 血行不良・皮膚が薄く血管が透ける 睡眠・温め・保湿など血行改善が中心
茶クマ 茶色っぽく、皮膚そのものに色がついている 摩擦・紫外線・皮膚炎による色素沈着 擦らない・紫外線対策・色素沈着への治療

実際の外来では、複数のタイプが混在しているケースが少なくありません。また、骨格やくぼみ(ティアトラフ)、皮膚の厚さといった要素が見え方に重なっていることもあります。たとえば「黒クマ+茶クマ」の方が黒クマの治療だけを受けても、茶色みは残ります。だからこそ、治療の前に種類の見極めが重要なのです。

クマの種類の見分け方|自宅で確認できる目安

鏡の前での次の2つの動作による見え方の変化が、原因を考える手掛かりの一つになります。あくまで目安であり、この方法だけで治療法を決めることはできません。

🔍 自宅でできる確認方法(目安)
  • チェック1:上を向く——天井を見るように顔を上げ、クマが薄くなるか鏡で確認
  • チェック2:皮膚を軽く引っ張る——目の下の皮膚を頬の方向へやさしく引き、色の変化を確認
結果 疑われるタイプ
上を向くと薄くなる・目立たなくなる 黒クマ(ふくらみの影が原因のため、角度で影が消える)
皮膚を引っ張ると色が薄くなる 青クマ(皮膚の下の血管の透けが原因)
皮膚を引っ張っても色が皮膚と一緒に動く・変わらない 茶クマ(皮膚そのものに色がついている)
⚠️ セルフチェックの注意点

このチェックはあくまで目安です。複数タイプの混在や、まれに皮膚疾患が隠れていることもあります。強く引っ張る・何度も擦ることは色素沈着の原因になるため避けてください。判断に迷う場合は、視診で当日診断できますのでそのままご来院ください。

黒クマ(影クマ)の原因と治し方

原因:脂肪のふくらみが作る「影」

黒クマは色素ではなく、ふくらみや骨格が作る影が黒っぽく見えている状態です。加齢により目の周りの皮膚や眼輪筋がゆるむと、眼球を支えている眼窩脂肪が前方へ押し出され、目の下にふくらみができます。このふくらみの下に影が落ち、クマのように見えます。色ではなく構造の問題のため、コンシーラーで隠しにくく、寝ても消えないのが特徴です。

治し方:影の原因(ふくらみ)にアプローチする

押し出された脂肪はマッサージや化粧品で元に戻すことが難しく、ふくらみの原因である脂肪へ直接アプローチする治療が選択肢になります。代表的なのが、まぶたの裏側から余分な脂肪を取り除く経結膜脱脂術(クマ取り)です。皮膚表面を切開しないため、傷跡が目立ちにくい術式です。

青クマの原因と治し方

原因:血行不良と「皮膚の薄さ」

目の下の皮膚は体の中でも特に薄く、その下の毛細血管や筋肉の色が透けて見えることがあります。睡眠不足・疲労・冷え・長時間のスマホやパソコン作業による目の酷使で血流が滞ると、青紫っぽい色味が強く出ます。体調によって濃さが変わるのが特徴で、生まれつき皮膚が薄い体質の方では若い年代でも見られます。

治し方:血行を整える生活改善が中心

💡 青クマのセルフケア
  • 睡眠時間の確保と、就寝前のスマホ時間を減らす
  • 蒸しタオルなどで目もとを温める(血行改善)
  • 保湿で皮膚のうるおいを保つ(乾燥は透けを強調します)
  • 長時間のデスクワークでは意識的に目を休める

青クマは3タイプの中で最も生活習慣の影響を受けやすく、セルフケアで軽くなることがあります。一方で、皮膚の薄さや骨格といった体質要因が大きい場合、温めるなどのセルフケアだけでは変化が乏しいこともあります。長引く場合は他のタイプの混在も含めて診察でご相談ください。

茶クマの原因と治し方

原因:摩擦・紫外線・皮膚炎による色素沈着

茶クマは皮膚そのものに茶色い色がついた状態、つまり色素沈着です。目をこする癖、クレンジング時の摩擦、紫外線、アトピー性皮膚炎や花粉症などによる慢性的な炎症・かゆみが原因でメラニンが蓄積します。皮膚を引っ張ると色が皮膚と一緒に動くのが見分けのポイントです。

治し方:まず「擦らない」、その上で色素へのアプローチ

最も重要なのはこれ以上擦らないことです。強いマッサージやゴシゴシ洗顔は、良くなるどころか色素沈着を悪化させます。その上で、紫外線対策と保湿を徹底し、必要に応じて色素沈着への治療を検討します。当院では、色素性の悩みに対してフォトフェイシャルM22ケミカルピーリング(1回5,500円〜・税込)などの選択肢をご用意しています。目もと周囲に施術できる範囲・可否は、部位と皮膚の状態を診察で確認します。かゆみの原因になっているアトピー性皮膚炎や花粉症による皮膚炎がある場合は、その治療(保険診療)を先に行うことが茶クマ対策の近道になることもあります。

セルフケアで治る?皮膚科に行く目安

ここまでの内容を整理すると、セルフケアで改善が期待しやすいのは青クマ(血行不良タイプ)です。一方、黒クマは構造(脂肪のふくらみ)の問題、茶クマは蓄積した色素の問題のため、マッサージや市販のアイクリームだけで解消することは難しいのが実情です。

⚠️ こんなときは一度皮膚科へ
  • セルフケアを1〜2ヶ月続けても変化がない
  • どのタイプか自分で判断がつかない・複数混ざっていそう
  • かゆみ・赤み・カサつきを伴う(皮膚炎が隠れていることがあります)
  • マッサージを続けていたら茶色が濃くなってきた
  • 片側だけ急に腫れた、視力低下やものが二重に見えるなど眼の症状がある(皮膚科に限らず眼科の受診が必要なことがあります)

当院は予約不要・駒沢大学駅直結です。視診でクマのタイプを診断し、治療が必要な場合は種類に応じた選択肢(黒クマ→経結膜脱脂術、茶クマ→フォトフェイシャル等、皮膚炎があれば保険診療)をご提案します。手術ありきのご案内はしません。

まとめ

✅ このコラムのポイント
  • 目の下のクマは黒クマ(影)・青クマ(血行)・茶クマ(色素沈着)の3種類
  • 上を向いて薄くなれば黒クマ、引っ張って薄くなれば青クマ、色が動けば茶クマの目安
  • 種類によって治し方は正反対。特に茶クマへのマッサージは悪化要因
  • 黒クマ・茶クマはセルフケアでの解消が難しく、皮膚科での治療が選択肢

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よくある質問

黒クマ・青クマ・茶クマはどうやって見分けますか?
鏡の前で上を向いて薄くなれば黒クマ、目の下の皮膚を軽く引っ張って色が薄くなれば青クマ、色が皮膚と一緒に動けば茶クマが疑われます。複数タイプが混在することも多いため、正確な診断は皮膚科の視診でご確認ください。
目の下のクマは皮膚科で治療できますか?
はい。当院では皮膚科専門医がクマの種類を診断し、黒クマには経結膜脱脂術、茶クマにはフォトフェイシャルやケミカルピーリングなど、種類に応じた治療をご提案します。皮膚炎が原因の場合は保険診療で治療できます。
クマは寝れば治りますか?
睡眠不足や疲労による青クマは休息で軽くなることがあります。一方、黒クマ(脂肪のふくらみによる影)と茶クマ(色素沈着)は睡眠だけでの改善が難しいタイプです。
マッサージでクマは取れますか?
おすすめしません。目の下の皮膚は薄く、強い摩擦はかえって色素沈着(茶クマ)を招くことがあります。特に茶クマの方は「擦らないこと」がケアの基本です。
子どもや10代でもクマはできますか?
できます。皮膚が薄い体質による青クマや、アトピー性皮膚炎・花粉症で目をこすることによる茶クマなどが見られます。かゆみを伴う場合は原因となる皮膚疾患の治療が優先で、保険診療で受診できます。
監修医師情報
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
清水 顕(しみず あきら)
駒沢皮膚科クリニック 院長/医学博士
医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

経歴
  • 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科入局
  • 同附属病院 救急科麻酔部にて全身管理を習得(研修医時代)
  • がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
  • スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
  • 山梨医科大学附属病院 皮膚科 医局長 歴任
  • 2003年 駒沢皮膚科クリニック 開業(開業20年以上)

専門分野

皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科


資格・所属学会
  • 医学博士
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会 会員
  • 日本臨床皮膚科学会 会員
  • 日本アレルギー学会 会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員

担当医師より

クマの相談で最も多いのが「良いと聞いたケアを続けているのに変わらない」というお悩みです。原因の多くは、ご自身のクマの種類とケアが合っていないことにあります。特に茶クマへのマッサージのように、頑張るほど悪化してしまうケースは早く止めてあげたい。目の下のクマは種類さえ分かれば打ち手が明確になります。「自分はどのタイプ?」の確認だけでも構いませんので、まずお気軽にご来院ください。

本コラムは皮膚科専門医が監修しています。個別の症状・治療方針については、必ず医師の診察を受けた上でご自身でお決めください。患者体験談は掲載していません。(医療広告ガイドライン準拠)

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