マッサージピールの効果と経過|「効果ない」理由・回数の目安|駒沢皮膚科

皮膚科専門医 監修コラム

マッサージピールの効果と経過|「効果ない」と感じる理由・回数の目安

公開日:〔公開日を記入〕|更新日:〔更新日を記入〕
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
監修:清水 顕(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医) 医療法人社団 誠清会 駒沢皮膚科クリニック 院長/医学博士

「マッサージピール(コラーゲンピール)は本当に効果があるの?」「1回受けたけど効果を感じなかった」——こうした疑問を持つ方は少なくありません。マッサージピールは高濃度のTCA(トリクロロ酢酸)を用いてコラーゲンの生成を促す施術ですが、効果の感じ方には個人差があり、向いているお悩みとそうでないお悩みがあります。

このコラムでは、マッサージピールで期待できる効果と経過、「効果がない」と感じてしまう理由、回数の目安を、皮膚科専門医の視点で解説します。

マッサージピールで期待できる効果

マッサージピールの主成分TCAは、真皮に働きかけてコラーゲンの生成を促します。表面の角質を強く剥離させずに真皮へアプローチするため、次のようなお悩みが主な対象となります。

  • 肌のハリ・弾力の低下
  • 小じわ・乾燥小じわ
  • くすみ・血色感の低下
  • ハリの改善に伴う毛穴の目立ちの変化
⚠️ 効果が限定的なお悩み

深くへこんだクレーター状のニキビ跡(萎縮性瘢痕)や、進行したたるみへの効果は限定的です。これらは十分な根拠が確立していないか、別の治療が適していることが多いお悩みです。マッサージピールが向いているかどうかは、診察で肌の状態を確認して判断します。

「効果ない」と感じる主な理由

マッサージピールで「効果がない」と感じてしまう場合、多くは次のいずれかが原因です。

① 1回だけでは変化を判断しにくい

マッサージピールはコラーゲンの生成を促す施術で、変化は徐々に現れます。1回だけでは変化を判断しにくい場合があり、一般的には数回の経過を見て評価します。

② お悩みと施術が合っていない

シミが主なお悩みの場合はレーザー治療、深いたるみの場合は別のアプローチが適していることがあります。ハリ・小じわ・くすみ以外を主目的にすると、効果を感じにくくなります。

③ 評価の時期・肌の状態による

肌の状態、施術の目的、変化を評価する時期などにより、効果を感じにくい場合があります。また、施術後は紫外線の影響を受けやすいため、遮光・保湿を行うことで変化が定着しやすくなります。

💡 当院の考え方

「効果がない」と感じる背景には、施術そのものよりも「お悩みと施術のミスマッチ」があることが少なくありません。当院では施術の前に皮膚科専門医が診察し、そもそもマッサージピールが適しているのかを見極めます。適さない場合は、無理にすすめず別の選択肢をご提案します。

効果を判断する回数の目安

マッサージピールは、2〜3週間おきに5回前後を1つの目安として継続します。その後は肌の状態に応じてメンテナンスを検討します。ただし、必要な回数には個人差があり、すべての方に同じ回数が適しているわけではありません。経過を見ながら、継続の可否を含めて判断します。

施術後の経過とダウンタイム

マッサージピールは、表面を強く剥離させないためダウンタイムが比較的少ない施術です。肌の状態に問題がなければ施術当日からメイクが可能です。ただし、まったく反応が出ないわけではありません。

時期起こり得る経過
施術中〜直後ヒリヒリとした感覚、軽い赤み(特にオイリー肌・皮膚が薄い方)
数日後薄い皮むけ、乾燥。まれに小さな白い点(皮下気泡)が一時的に出ることがあります
その後数週間かけて肌のハリ感の変化が現れることがあります(個人差があります)

かさぶたができた場合は、無理に剥がさないでください(色素沈着・瘢痕の原因になります)。強い赤みが続く、水ぶくれ・ただれが出るなどの場合は、自己判断せず受診してください。

成分(TCA・過酸化水素・コウジ酸)の作用

マッサージピールに用いるPRX-T33は、3つの成分の組み合わせで成り立っています。

TCA(トリクロロ酢酸)33%:真皮に働きかけ、コラーゲンの生成を促す主成分です。通常のピーリングより高濃度ですが、過酸化水素との組み合わせで表面を強く剥離させずに作用します。

過酸化水素(H2O2):TCAによる皮膚表面への刺激をやわらげ、角質層を保護します。これにより高濃度でありながらダウンタイムを抑えられます。

コウジ酸 5%:メラニンを作る酵素(チロシナーゼ)の働きをおさえる成分で、くすみ・色素沈着に補助的に働くとされています。

ケミカルピーリングとの違い

「マッサージピール」と「ケミカルピーリング」はどちらもピーリングですが、目的と対象が異なります。

マッサージピールケミカルピーリング
主成分高濃度TCA+H2O2+コウジ酸グリコール酸/サリチル酸マクロゴール
主な目的コラーゲン産生・ハリ角質除去・ニキビ改善
主な対象ハリ・小じわ・くすみニキビ・面皰・毛穴づまり

肌のお悩み、まず診察でご相談ください

マッサージピールが適しているか、皮膚科専門医が診察で見極めます。予約不要・駒沢大学駅直結。

03-3413-6600 公式LINEはこちら
月・火・水・金 9:30〜12:00 / 15:00〜19:00
土 9:30〜12:00 / 14:00〜17:00|木・日・祝 休診

よくある質問

マッサージピールは何回で効果が出ますか?
2〜3週間おきに5回前後が1つの目安です。変化は徐々に現れるため、1回で判断せず継続して評価します。必要な回数には個人差があります。
マッサージピールで「効果ない」と言われるのはなぜですか?
「1回だけで判断している」「お悩みと施術が合っていない(シミや深いたるみが主目的の場合など)」「評価の時期が早い」などが主な理由です。診察で適応を見極めることで、こうしたミスマッチを防げます。
マッサージピールのダウンタイムはどのくらいですか?
比較的少なく、当日からメイクが可能です。当日の赤み、数日後の薄い皮むけ、まれに一時的な白い点(皮下気泡)が出ることがあります。保湿と紫外線対策を行ってください。
監修医師情報
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
清水 顕(しみず あきら)
駒沢皮膚科クリニック 院長/医学博士
医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

経歴
  • 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科学教室 入局
  • がん研究会がん研究所 生化学部にて皮膚がんの発生メカニズムを研究(国内留学)
  • スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 研究員(国際共同研究)
  • 山梨医科大学 皮膚科 助手・医局長 歴任
  • 2003年11月 駒沢皮膚科クリニック 開院(開業20年以上)

専門分野

皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科


資格・所属学会
  • 医学博士
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会 会員
  • 日本臨床皮膚科学会 会員
  • 日本アレルギー学会 会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員

担当医師より

マッサージピールは続けやすい施術ですが、「効果がない」と感じる背景には、お悩みと施術のミスマッチが隠れていることが少なくありません。ハリ・小じわ・くすみが気になる方には選択肢になりますが、シミや深いたるみが主目的の場合は別の治療が適することもあります。まずは診察で肌の状態を拝見し、本当に適しているかを一緒に見極めましょう。

本コラムは皮膚科専門医が医学的内容を確認しています。効果・経過には個人差があります。患者さんの体験談は掲載していません。個別の症状・治療方針については、診察を受けた上でご自身でお決めください。