水虫(足白癬)の症状・原因・治し方|3タイプ・市販薬との違いを専門医が解説|駒沢皮膚科

水虫(足白癬)の症状・原因・治し方|3タイプ・市販薬との違いを専門医が解説|駒沢皮膚科
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水虫(足白癬)の症状・原因・治し方|3つのタイプ・市販薬との違いを皮膚科専門医が解説

皮膚科専門医 監修 保険診療対応 最終更新:2026年4月
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
監修:清水 顕(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医) 医療法人社団 誠清会 駒沢皮膚科クリニック 院長
一般皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科

「足の指の間がかゆい」「足裏に小さな水ぶくれができた」「かかとがひび割れてガサガサする」——こうした症状のある方が夏を中心に多く来院されます。

水虫(白癬)は白癬菌(カビの一種)が皮膚に感染して起きる疾患です。市販薬でも対応できる場合がありますが、自己判断で使い続けても改善しない場合や、爪に広がっている場合は皮膚科での正確な診断と治療が必要です。このページでは水虫の症状・3つのタイプ・原因・うつる経路・治し方を皮膚科専門医が詳しく解説します。

📌 このページでわかること
  • 水虫(足白癬)の3つのタイプと症状の違い
  • 水虫の原因・感染経路・うつりやすい条件
  • 初期症状の特徴と自己チェックのポイント
  • 市販薬と皮膚科の薬の違い・治し方
  • 水虫と間違えやすい疾患(汗疱・接触皮膚炎)との見分け方
  • 再発を防ぐための予防法

水虫(足白癬)とは?基礎知識

水虫の正式名称は「足白癬(あしはくせん)」。白癬菌(Trichophyton属の糸状菌)が足の皮膚に感染して起きる疾患です。日本人の約4〜5人に1人が罹患していると言われており、非常に一般的な皮膚疾患です。

🔍 水虫の基本データ
項目内容
正式名称足白癬(あしはくせん)/ Tinea pedis
原因菌白癬菌(皮膚糸状菌)
感染部位足(趾間・足裏・かかと)・爪・手・股など
好発時期高温多湿の夏(6〜9月)に多いが年間を通じて発症
感染経路菌が付着した床・マット・タオルなどからの接触感染
保険診療適用

3つのタイプと症状の特徴

足の水虫は症状の出方によって3つのタイプに分類されます。タイプによって症状・好発部位が異なります。

最多
趾間型(しかんがた)
症状:足指の間の皮膚がじゅくじゅく・皮がむける・かゆい。悪臭を伴うことも

好発部位:薬指〜小指の間に多い

特徴:最も多いタイプ。蒸れやすい夏に悪化しやすい
かゆみ強
小水疱型(しょうすいほうがた)
症状:足裏・土踏まずに1〜3mmの小さな水ぶくれが多数出現。強いかゆみ

好発部位:足裏・土踏まず

特徴:汗疱と間違えやすい。かゆみが強く日常生活に影響することも
かゆみ少
角化型(かくかがた)
症状:かかと・足裏全体が硬く白く厚くなる・ひび割れ。かゆみが少ない

好発部位:かかと・足裏全体

特徴:「乾燥肌」「かかとのガサガサ」と思われて放置されやすい
⚠️ 角化型は気づきにくい:かゆみがほとんどないため「水虫だと思わなかった」という方が多いタイプです。かかとのひび割れが続く・保湿しても改善しないという場合は水虫を疑って受診してください。

原因・感染経路・うつりやすい条件

どこから感染するか

白癬菌は感染者の皮膚から剥がれた角質(鱗屑)とともに床・マット・タオルなどに付着します。菌が皮膚に付着しても、洗い流せば感染しません。同じ場所に長時間留まって皮膚が蒸れている状態が感染成立の条件です。

感染リスクが高い場所・状況
  • 公共の場所——銭湯・温泉・プール・スポーツジムの更衣室・脱衣所の床
  • 家庭内——感染者と同じバスマット・スリッパ・タオルの共用
  • 靴の中——長時間の着用・通気性の悪い靴で足が蒸れる状態
  • 足が傷ついている——小さな傷・あせも・水ぶくれから感染しやすい

感染しやすい人の特徴

  • 家族に水虫の方がいる(家庭内感染が最も多い)
  • 糖尿病・免疫低下がある(菌への抵抗力が弱まる)
  • 長時間靴を履く職業(営業・工場・医療従事者など)
  • 足が蒸れやすい・多汗症の方
  • アトピー性皮膚炎など皮膚バリアが低下している方

初期症状・自己チェック

水虫は最初、「少しかゆい」「指の間がじゅくじゅくする」程度の軽い症状から始まります。以下のチェックリストで確認してください。

こんな症状があれば水虫を疑う
  • 足の指の間がかゆい・皮がむける・じゅくじゅくしている
  • 足裏・土踏まずに小さな水ぶくれができた
  • かかとが白く厚くなる・ひび割れが続く
  • 市販の水虫薬を使っているが2週間以上経っても改善しない
  • 爪が白〜黄色く変色・厚くなってきた(爪水虫の可能性)
  • 家族に水虫の方がいる
⚠️ 自己判断の危険:水虫に見えても、汗疱・接触皮膚炎・掌蹠膿疱症など別の疾患のことがあります。これらに水虫薬を使うと悪化することがあります。「2週間使っても改善しない」「水ぶくれが増える」場合は皮膚科を受診してください。

治し方・市販薬と皮膚科の違い

市販薬で対応できる場合

趾間型・小水疱型の軽症であれば、市販の抗真菌外用薬(テルビナフィン・ビホナゾールなど配合)で改善が期待できる場合があります。ただし正しく使い続けることが重要で、症状が消えても最低1〜2ヶ月は塗り続けることが必要です。

皮膚科を受診すべき場合

  • 市販薬を2〜4週間使っても改善しない
  • 爪が変色・厚くなっている(爪水虫は外用薬だけでは改善しにくい)
  • 水ぶくれが増える・広がる(別の疾患の可能性)
  • 糖尿病など基礎疾患がある
  • 毎年繰り返す(根本的な治療と再発防止指導が必要)

皮膚科での治療

皮膚科では顕微鏡検査で白癬菌を確認してから治療を開始します。足の水虫はラノコナゾール・ルリコナゾールなどの外用抗真菌薬を処方します。爪水虫はクレナフィン・ルコナックなどの爪専用外用薬から開始し、難治性の場合はネイリン(ホスラブコナゾール)などの内服薬に移行します。いずれも保険適用です。

間違えやすい疾患との見分け方

特徴 水虫(小水疱型) 汗疱(かんぽう) 接触皮膚炎
原因 白癬菌(カビ) 免疫・アレルギー反応 化学物質・金属への接触
水ぶくれの特徴 白濁・破れやすい 透明・深い・破れにくい 赤みを伴う・範囲が広い
好発部位 足裏・土踏まず・足指 足指側面・手のひら 接触した部位全体
かゆみ あり 強い 強い・灼熱感
確定診断 顕微鏡で菌確認 視診・問診 視診・パッチテスト

水虫と汗疱は外見が非常に似ています。「水虫薬を使ったが全然治らない」という場合、汗疱だったケースが非常に多いです。水虫薬は汗疱に無効で悪化させることもあるため、自己判断での水虫薬の長期使用は避けてください。

再発予防・家族への感染対策

✅ 再発・家族感染を防ぐための対策
  • 症状が消えても薬を続ける——症状消失後も最低1〜2ヶ月は外用薬を継続することが再発防止の基本
  • バスマット・タオル・スリッパを共用しない——家族への感染経路を断つ
  • 浴室の床をこまめに洗浄する——白癬菌は60℃以上の熱で死滅する
  • 帰宅後は足を洗う——菌が付着しても約10時間以内に洗い流せば感染を防げる
  • 靴下は毎日替え、靴は十分乾燥させる——蒸れを防ぐことが感染・再発防止に重要
  • 通気性の良い靴・靴下を選ぶ——5本指ソックスは趾間の蒸れ防止に有効

「市販薬が効かない」「爪が変色してきた」は皮膚科へ

顕微鏡検査で当日確定診断。予約不要・保険適用。

「水虫かどうか分からない」状態でも当日診断できます。爪水虫の治療にも対応しています。

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よくある質問

水虫の初期症状は何ですか?
趾間型では足指の間がかゆい・皮がむける、小水疱型では足裏に小さな水ぶくれができてかゆい、角化型ではかかとが白く硬くなる・ひび割れるという症状が初期に現れます。かゆみがほとんどない角化型は特に見逃されやすいです。
水虫はほっておいたら治りますか?
自然に治ることはほとんどありません。放置すると爪に広がる・家族にうつるリスクが高まります。また角化型は慢性化して長年気づかれないまま進行することがあります。早めの治療が重要です。
水虫は家族にうつりますか?
うつります。家庭内ではバスマット・スリッパ・タオルの共用が主な感染経路です。治療中も感染リスクは続くため、早めに治療を開始することが家族への感染防止につながります。バスマット・スリッパは個人ごとに用意することをお勧めします。
水虫は何科に行けばいいですか?
皮膚科を受診してください。顕微鏡検査で白癬菌の有無を当日確認し、正確に診断した上で治療を始めます。「水虫か汗疱か分からない」という段階でも構いません。当院は予約不要・初診当日から処方できます。
水虫は市販薬で治りますか?
趾間型・小水疱型の軽症であれば市販の抗真菌外用薬で改善が期待できます。ただし症状が消えても菌が残るため最低1〜2ヶ月は使い続けることが必要です。2〜4週間使っても改善しない場合や爪に症状がある場合は皮膚科を受診してください。
水虫が繰り返す原因は何ですか?
最も多い原因は「症状が消えたら薬をやめてしまう」こと——菌は皮膚の奥に残っています。また家族に水虫がいる場合の再感染や、爪水虫が未治療のまま残っていることで足に再感染するケースもあります。皮膚科で根本的な治療と再発予防指導を受けることをお勧めします。

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監修医師情報
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
清水 顕(しみず あきら)
駒沢皮膚科クリニック 院長
医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

経歴
  • 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科入局
  • 同附属病院 救急科麻酔部にて全身管理を習得(研修医時代)
  • がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
  • スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
  • 山梨医科大学附属病院 皮膚科 医局長 歴任
  • 2003年 駒沢皮膚科クリニック 開業(開業20年以上)

専門分野

皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科


資格・所属学会
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚学会 会員
  • 日本臨床皮膚科学会 会員
  • 日本アレルギー学会 会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員

監修医師よりコメント

「水虫薬を2年間使っているのに治らない」という患者さんが来院され、顕微鏡で確認すると水虫ではなく汗疱だったというケースが毎年必ずあります。水虫と汗疱は外見が非常に似ていますが、原因も治療もまったく異なります。また「かかとのガサガサは乾燥だと思っていた」という角化型水虫の患者さんも多いです。水虫は正しく診断して正しい薬を正しい期間使えば改善が期待できる疾患です。「もしかして水虫?」と思ったら、自己判断で薬を使い続けるよりも、まず皮膚科で顕微鏡検査を受けてください。当日結果が出て、その日から治療を始められます。

本コラムは皮膚科専門医が監修しています。個別の症状・治療方針については、必ず医師の診察を受けた上でご自身でお決めください。(医療広告ガイドライン準拠)

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