クマ取り(経結膜脱脂)のダウンタイム|日ごとの経過と過ごし方
クマ取り(経結膜脱脂)のダウンタイム
日ごとの経過と過ごし方・失敗を避けるポイント
公開日:2026年7月12日
一般皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
「クマ取りに興味はあるけれど、何日休めばいいの?」「腫れや内出血はいつまで続く?」——クマ取り(経結膜脱脂術)を検討する方が最も気にされるのがダウンタイムです。結論から言うと、腫れ・内出血などの主なダウンタイムは7〜14日程度が目安で、むくみが取れて仕上がりが安定するまでは1〜3ヶ月程度かかります(個人差があります)。
このコラムでは、日ごとの経過、ダウンタイムを長引かせない過ごし方、そして「失敗した」と後悔しないために手術前に知っておくべきことを、皮膚科専門医が解説します。
なお、本コラムの日数は一般的な目安です。実際の術後の過ごし方は、執刀医からお渡しする術後の指示を最優先してください。
クマ取りのダウンタイムは何日?
経結膜脱脂術は、下まぶたの裏側(結膜)から余分な眼窩脂肪を取り除く手術です。皮膚表面を切開せず、縫合・抜糸も不要なため、皮膚を切開する方法に比べてダウンタイムが短い傾向がありますが、「ダウンタイムゼロ」ではありません。
- 腫れ・痛み・違和感・異物感:7〜14日程度
- 内出血(出た場合):1〜2週間で色が変わりながら消えていく
- むくみが取れて仕上がりが安定:1〜3ヶ月程度
片側だけ急に強く腫れる、時間とともに強くなる痛み、急な視力低下・かすみ、ものが二重に見える——こうした症状は通常の経過と自己判断せず、予定の診察日を待たずに当院へご連絡ください。診療時間外に症状が強い場合は救急医療機関の受診をご検討ください。
いずれも個人差があります。「翌日からメイクで隠して出勤した」という方もいれば、内出血が強めに出て2週間近く気になった、という経過もあります。大切なのは、ピークがいつで、いつ頃落ち着くのかをあらかじめ知って予定を組むことです。
日ごとの経過(当日〜3ヶ月)
| 時期 | 主な状態(目安) | ポイント |
|---|---|---|
| 手術当日 | 麻酔が切れると鈍い痛み・違和感。腫れが出始める | 日帰り可。車の運転は控える。帰宅後はアイシング |
| 翌日〜3日 | 腫れのピーク。内出血(紫っぽいあざ)が出ることがある | アイシング継続。飲酒・長風呂・激しい運動は控える。メイクは翌日から可(目もと以外) |
| 4〜7日 | 腫れが引き始める。内出血は紫→黄色っぽく変化 | コンタクトは1週間程度お休み。結膜の傷は約1週間で自然にふさがる |
| 1〜2週間 | 腫れ・内出血の大半が落ち着く | アイメイクは約1週間後から再開の目安。運動も軽いものから再開 |
| 1〜3ヶ月 | 残ったむくみが取れ、仕上がりが安定していく | 直後の見た目で完成を判断しない。気になる点は経過診察で相談 |
急激な腫れの悪化、強い痛みの持続、視界の異常などがある場合は、次の予定を待たず早めにご連絡ください。血腫や感染など、処置が必要な状態の可能性があります。
ダウンタイムを長引かせない過ごし方
ダウンタイムをゼロにする方法はありませんが、過ごし方で経過に差が出ます。ポイントは「血流を上げすぎない」ことです。
- 術後2〜3日のアイシング——保冷剤をタオルでくるみ、目もとに軽く当てる×1日数回
- 頭を高くして寝る——枕を少し高くするとむくみがたまりにくくなります
- 洗顔は当日ぬるま湯から——24時間後から洗顔フォームで通常通りに
- 飲酒・激しい運動・長風呂(血流が上がり腫れやすくなる。入浴は翌日から短時間・ぬるめで、6日間程度は控えめに)
- 目もとを擦る・強くマッサージする
- コンタクトの使用(傷がふさがる約1週間はお休み)
- うつぶせ寝(顔にむくみがたまりやすい)
※上記は一般的な目安です。出血・腫れ・結膜の状態により指示は変わるため、術後にお渡しする指示を優先してください。
腫れ・内出血を目立たせない工夫と仕事復帰の目安
カバーの工夫
目もと以外のメイクは翌日から可能なため、内出血が頬側に降りてきた場合はコンシーラーでのカバーが可能です。伊達メガネや大きめのフレームのメガネは目もとの視線を散らすのに有効です。腫れが気になる時期の外出にはサングラスも役立ちます。
仕事・予定の組み方
決まった「必要休暇日数」はありませんが、腫れ・内出血のピークが術後2〜3日にあることを踏まえると、対面の多い仕事の方は3日〜1週間程度の余裕を見て日程を組む方が多いです。在宅ワーク中心であれば翌日から復帰される方もいます。結婚式・撮影など大事な予定がある場合は、余裕をもった日程(目安として1ヶ月以上前)でのご相談をおすすめします。金曜に手術して週末を回復にあてる組み方も現実的です。
経結膜脱脂の「失敗」とは?後悔を避けるための確認事項
「経結膜脱脂 失敗」と検索される方が心配しているのは、主に次の3つです。正直にお伝えします。
1. そもそもクマの種類が合っていない
経結膜脱脂術で改善が期待できるのは、脂肪のふくらみが影を作る黒クマです。色素沈着による茶クマ、血行不良による青クマには効果が期待できません。「手術したのにクマが残った」というケースの一因は、種類の見極め不足です。手術の前に、皮膚科専門医によるクマのタイプ診断を受けてください。
2. 取りすぎ・取り残しによるくぼみ・左右差
脂肪は内側・中央・外側の3区画に分かれており、切除量の見極めが仕上がりを左右します。取りすぎればくぼみ、取り残せばふくらみが残ります。術前に脂肪の状態を確認したデザインと、執刀医の経験が重要です。当院では形成外科専門医が執刀します。
3. 皮膚のたるみ・小じわは脱脂では取れない
脂肪を取っても皮膚そのものの余りは残るため、たるみが強い方では術後に小じわが目立つことがあります。ご自身がこのタイプに当てはまるかどうかは、診察で率直にお伝えします。当院は手術ありきのご案内はしません。
まとめ
- クマ取り(経結膜脱脂)のダウンタイムは腫れ・内出血が7〜14日程度、完成は1〜3ヶ月が目安
- ピークは術後2〜3日。対面の多い仕事なら3日〜1週間の余裕を見て日程を組む
- 飲酒・激しい運動・長風呂を控え、アイシングと頭を高くした睡眠で腫れを最小限に
- 後悔を避けるには「クマの種類診断」「切除量のデザイン」「執刀体制」の3点を手術前に確認する
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医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科入局
- 同附属病院 救急科麻酔部にて全身管理を習得(研修医時代)
- がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
- スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
- 山梨医科大学附属病院 皮膚科 医局長 歴任
- 2003年 駒沢皮膚科クリニック 開業(開業20年以上)
皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科
- 医学博士
- 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会 会員
- 日本臨床皮膚科学会 会員
- 日本アレルギー学会 会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
クマ取りのご相談で、手術そのものと同じくらい多いのがダウンタイムへの不安です。「いつから人に会えるか」「内出血が出たらどうしよう」——事前に経過の見通しを知っておくだけで、不安の大半は小さくなります。そして失敗を避ける最大のポイントは、手術の前にご自身のクマの種類を正しく見極めることです。当院では皮膚科専門医が診断し、経結膜脱脂術が向かない方にはその理由をはっきりお伝えします。ダウンタイムのご質問だけでも構いません。まずお気軽にご相談ください。
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