眼瞼下垂(まぶたが下がる)の症状・原因・治し方を皮膚科専門医が解説
眼瞼下垂(まぶたが下がる)の症状・原因・治し方を皮膚科専門医が解説
一般皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
「最近まぶたが重くなってきた」「目が小さくなった気がする」「おでこに力を入れないと目が開けにくい」——こうした症状は眼瞼下垂(がんけんかすい)のサインかもしれません。
眼瞼下垂は放置すると視野障害・頭痛・肩こりの原因になることがあります。このページでは眼瞼下垂の症状・原因・自然に治るか・治し方(手術・点眼薬)・何科に行くべきかを皮膚科専門医が詳しく解説します。
- 眼瞼下垂の症状と自己チェック方法
- 眼瞼下垂の種類・原因(加齢・コンタクト・先天性など)
- 自然に治るか・放置するリスク
- 治し方の選択肢(手術・点眼薬・自力でできること)
- 手術と点眼薬(アップニークミニ)の違い
- 何科に行くべきか
眼瞼下垂の症状・自己チェック
眼瞼下垂とは、上まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の機能が低下し、まぶたが正常な位置より下がった状態です。軽度から重度まで幅があり、「なんとなく目が重い」という段階から、視野が狭まるほど重症になることもあります。
- まぶたが重く、目を開けるのに力がいる
- 以前より目が小さくなった・細くなった気がする
- おでこにシワが増えた(眉毛を上げて目を開けようとしているため)
- 夕方になるとまぶたが重くなる・目が疲れやすい
- 視野が上から狭くなってきた気がする
- 顎を上げないと前が見えにくい
- 肩こり・頭痛が慢性的にある(まぶたを上げる代償動作が原因のことがある)
3つ以上当てはまる場合は眼瞼下垂の可能性があります。まず皮膚科・形成外科・眼科で診断を受けてください。
眼瞼下垂の種類
眼瞼下垂の原因
最多:加齢による腱膜性眼瞼下垂
後天性眼瞼下垂の大半は眼瞼挙筋腱膜の伸展・離開が原因です。加齢とともに腱膜が薄くなり、まぶたを持ち上げる力が低下します。40〜50代以降に多く見られます。
- 加齢(最多)
- 腱膜の変性・伸展による。40代以降に症状が出始めることが多い。
- コンタクトレンズの長期使用
- ハードコンタクトの着脱動作がまぶたに繰り返しストレスを与え、若い世代でも眼瞼下垂を引き起こすことがある。
- 目をこする・まぶたへの刺激
- 習慣的に目をこする・花粉症でかゆくてこするなど、まぶたへの物理的な刺激が腱膜を傷める。
- アイメイク・二重テープの長期使用
- アイテープ・つけまつ毛・アイプチの長期使用がまぶたへの負担になることがある。
- 眼科手術後
- 白内障手術・網膜手術などの後に眼瞼下垂が生じることがある(開瞼器の使用による腱膜への影響)。
自然に治るか・放置するリスク
腱膜性眼瞼下垂は自然には治らない
後天性(腱膜性)眼瞼下垂は放置しても自然に治ることはなく、徐々に進行します。腱膜の変性は加齢とともに進むため、早めに対処した方が治療が簡単になります。
- 視野障害の悪化——まぶたが視野を塞ぎ、日常生活に支障が出る
- 弱視(子どもの場合)——視覚の発達段階(8歳頃まで)に治療しないと弱視になるリスク
- 慢性的な頭痛・肩こり——おでこの筋肉・首の筋肉を使ってまぶたを上げようとする代償動作が続く
- 疲れやすさ・集中力低下——目を開けるために常に余分な力を使い続ける
- 神経・血管疾患の見落とし——突然起きた眼瞼下垂の場合、背景に重大な疾患がある可能性
治し方の選択肢
眼瞼下垂の治し方は原因・重症度・患者さんの希望によって異なります。大きく「手術」「点眼薬」「自力でできること」の3つに分かれます。
| 治療法 | 特徴 | こんな人に向いている |
|---|---|---|
| 手術(挙筋前転術) | 根本的な治療。効果が長期持続。保険適用可(機能障害あり) | 中等度〜重度・根本的に解決したい・視野障害がある |
| 点眼薬(アップニークミニ) | 手術不要・1日1回。効果は一時的(6〜8時間程度) | 軽度〜中等度・手術が怖い・忙しい・まず薬を試したい |
| 自力でできること | 根本的な解決にはならないが症状の悪化を防ぐ | 受診までの応急処置・悪化予防として |
自力でできること(悪化予防)
- 目をこすらない——習慣的な目こすりが腱膜を傷める最大の原因の一つ
- コンタクトの適切な管理——ハードコンタクトの長期使用を見直す・着脱を丁寧に行う
- アイメイクの見直し——アイテープ・つけまの長期使用を控える
- 温める(疲れ目の場合)——温めたタオルでまぶたを温めると血行が改善し一時的に楽になることがある
※自力での対処は悪化予防・応急処置であり、眼瞼下垂そのものを根本的に改善する方法ではありません。
点眼薬(アップニークミニ)とは
アップニークミニは2024年に日本で承認された後天性眼瞼下垂の治療点眼薬です(有効成分:酒石酸オキシメタゾリン)。ミュラー筋(瞼板筋)に作用してまぶたを引き上げることで、手術なしで眼瞼下垂を一時的に改善します。
- 1日1回の点眼で6〜8時間程度の改善効果が期待できます
- 点眼後30分〜1時間程度で効果が現れます
- 手術が必要ない——切らずにまぶたを改善できる選択肢
- 処方薬のため皮膚科・眼科などでの診察が必要です
- 効果は一時的——点眼をやめると元の状態に戻ります
- 先天性眼瞼下垂・重度の眼瞼下垂には適応外です
- 緑内障・特定の心疾患・特定の薬剤を服用中の方は使用できない場合があります
- 充血・点状角膜炎などの副作用が報告されています
アップニークミニの料金
| 内容 | 料金(税込) |
|---|---|
| 10本(10回分) | 1,600円 |
| 1箱(30本入) | 4,800円 |
手術と点眼薬の比較
| 比較項目 | 手術(挙筋前転術) | 点眼薬(アップニークミニ) |
|---|---|---|
| 効果の持続 | 長期持続(数年〜十数年) | 一時的(1日6〜8時間程度) |
| 即効性 | 手術後すぐ(腫れが引けば) | 点眼後30分〜1時間 |
| 身体への負担 | 局所麻酔・切開が必要 | 点眼のみ |
| 費用 | 保険適用で片眼1.5〜2.5万円程度 | 保険適用で月数百〜1,000円程度 |
| ダウンタイム | 腫れ・内出血が数日〜2週間 | なし |
| 重度への対応 | 対応可能 | 軽度〜中等度のみ |
| 先天性への適応 | 対応可能 | 適応外 |
どちらが適しているかは眼瞼下垂の種類・程度・患者さんの希望によって異なります。「まず薬を試してみたい」「手術が怖い」という方も、「根本的に解決したい」という方も、まずご来院の上ご相談ください。
何科に行くべきか
- 皮膚科(形成外科専門医在籍)
- 手術・点眼薬処方の両方に対応できるクリニックです。当院は形成外科専門医(去川俊二医師)が在籍しており、手術とアップニークミニ点眼薬処方の両方に対応しています。
- 形成外科
- 眼瞼下垂手術の専門科。傷跡の最小化・審美的な仕上がりを重視した手術を行います。
- 眼科
- 視力・視野への影響の評価・神経原性眼瞼下垂の診断に強みがある。先天性眼瞼下垂の診療も行います。
- 突然の眼瞼下垂は救急・神経内科
- 急に片目だけ下がった・複視・頭痛がある場合は脳・神経疾患の可能性があります。救急または神経内科を受診してください。
まぶたの重さ・下がりはお気軽にご相談ください
手術・点眼薬どちらも対応。形成外科専門医在籍。予約不要。
「手術は怖い」「薬で試してみたい」どの段階でもご来院ください。
03-3413-6600 💬 公式LINE土 9:30〜12:00 / 14:00〜17:00
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医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科入局
- 同附属病院 救急科麻酔部にて全身管理を習得(研修医時代)
- がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
- スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
- 山梨医科大学附属病院 皮膚科 医局長 歴任
- 2003年 駒沢皮膚科クリニック 開業(開業20年以上)
皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科
- 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 日本皮膚学会 会員
- 日本臨床皮膚科学会 会員
- 日本アレルギー学会 会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
「まぶたが重くなってきたが手術は怖い」「最近目が小さくなった気がする」——こういった相談が増えています。眼瞼下垂は加齢とともに進行するため、気になり始めた段階での受診が最もシンプルな治療で済む近道です。当院では手術が怖い方にはアップニークミニ点眼薬を、根本的に改善したい方には形成外科専門医・去川俊二医師による手術をご案内できます。「肩こりや頭痛が取れない」という方も、眼瞼下垂が原因のことがあります。まずご来院いただき、症状をご相談ください。
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