ヘルペスの治し方|早く治す方法・薬・かさぶた・再発予防(PIT)|駒沢皮膚科クリニック
ヘルペスの治し方|早く治す方法・薬・かさぶた・再発予防を専門医が解説
「ヘルペスを早く治したい」「どんな薬が処方されるの?」「かさぶたはいつ取れる?」「再発を繰り返すのをどうにかしたい」——ヘルペスの治し方に関するこうした疑問に、皮膚科専門医がお答えします。
ヘルペスの治療は「いかに早く抗ウイルス薬を飲むか」が鍵です。前兆(ピリピリ感)の段階で飲むのと、水ぶくれが出てから飲むのでは治る速さが大きく異なります。
ヘルペスを早く治す最大のポイント
ヘルペスの治療で最も重要なのは「ピリピリ・チクチクする前兆を感じた段階で抗ウイルス薬(内服薬)を飲む」ことです。ウイルスが活発に増殖する前に薬で抑え込めば、水ぶくれが小さくて済む・治りが早い・痛みが軽いという効果が期待できます。水ぶくれが出てからでも効果はありますが、前兆期と比べると明らかに治りが遅くなります。
処方薬の種類と効果
内服薬(抗ウイルス薬)——治療の基本
口唇ヘルペスの治療ではバラシクロビル(バルトレックス)とファムシクロビル(ファムビル)が第一選択です。どちらも効果は同等で、患者さんの状態や飲みやすさに応じて選択します。
| 一般名(商品名) | 位置づけ | 特徴 |
|---|---|---|
| バラシクロビル(バルトレックス) | 第一選択 | 1回500mg・1日2回・5日間。吸収率が高く効果が安定 |
| ファムシクロビル(ファムビル) | 第一選択 | 通常は1日3回・5日間。再発性ではPIT療法(頓服)にも使用 |
| アシクロビル(ゾビラックス) | 従来薬 | 1日5回。古くからある薬。服用回数が多いのが難点 |
外用薬(塗り薬)
アシクロビル軟膏(ゾビラックス軟膏)やビダラビン軟膏(アラセナA軟膏)が処方されることがありますが、内服薬と比べると効果は限定的です。皮膚科では内服薬を基本とし、外用薬は補助的に使います。
市販の外用薬(アラセナSなど)を塗って対処される方が多いですが、内服薬と外用薬では効果に大きな差があります。内服薬はウイルスの増殖を体内全体で抑えるのに対し、外用薬は塗った部分にしか効きません。前兆期に内服薬を飲めば水ぶくれが出ないこともありますが、外用薬だけでそこまでの効果は期待できません。ヘルペスが出たら塗り薬で対処するのではなく、皮膚科で内服薬を処方してもらうのが早く治す近道です。
かさぶたの経過と治るまでの日数
- 前兆期に内服薬を飲んだ場合
- 水ぶくれが小さい〜出ないこともある。5〜7日程度で治癒することが多い。
- 水ぶくれが出てから内服薬を飲んだ場合
- 7〜10日程度で治癒。かさぶたは5日目頃から形成され、自然に剥がれるまで待つ。
- 薬を使わなかった場合
- 10〜14日程度。重症化するリスクが高い。
- 水ぶくれを潰す・つつく——中の液にはウイルスが多く含まれ、潰すと周囲や指・目に広がります。治りも遅くなります。
- かさぶたを剥がす——出血し、治癒が遅れ、跡が残りやすくなります。自然に取れるまで触らないでください。
- マスクで長時間蒸らす——患部が蒸れてふやけると細菌感染を起こしやすくなります。マスクが必要な場面では、患部に直接こすれないよう清潔に保ち、こまめに取り替えてください。
- 市販のかゆみ止め(ステロイド入り)を塗る——ヘルペスにステロイドを塗ると悪化することがあります。市販薬を使う場合は抗ウイルス成分のものを選んでください。
- 「治ったか確認」で繰り返し触る——手を介してウイルスが広がります。触ったら必ず手を洗ってください。
再発予防(PIT療法)
年に何度もヘルペスが再発する方にはPIT療法(Patient Initiated Therapy)をお勧めしています。
- あらかじめ薬を手元に持っておく——再発の前兆を感じたら、受診せずにすぐ飲める
- 前兆から6時間以内の服用が推奨。早いほど効果が高い
- 受診待ちで飲み遅れるリスクをゼロに——仕事中・夜間・休日でもすぐ対応可能
PIT療法で使う2つの薬
PIT療法にはファムビルとアメナリーフの2つの薬が使えます。それぞれ飲み方が異なります。
| 項目 | ファムビル | アメナリーフ |
|---|---|---|
| 成分名 | ファムシクロビル | アメナメビル |
| 飲み方 | 初期症状から6時間以内に1回4錠、その12時間後にもう1回4錠(計2回) | 初期症状から6時間以内に1回6錠をまとめて飲む(1回きり) |
| 飲むタイミング | 食事の影響を受けない | 食後に飲む(空腹時は吸収が落ちるため) |
| 腎機能 | 腎機能に応じて用量調整が必要な場合がある | 腎機能を気にせず使える(新しい作用機序) |
| 薬価 | 比較的安い | ファムビルより高い |
| PITの適応条件 | 同じ病型の再発が年3回以上などが目安 | 再発回数による制限はなし |
- 飲み忘れを防ぎたい・腎機能が気になる方→アメナリーフ(1回飲んで終わり)
- 費用を抑えたい方→ファムビル(薬価が安い。ただし12時間後の2回目を忘れずに)
PIT療法は保険適用です。同じ症状の再発を繰り返す方はご相談ください。
自分でできるケア
- 患部を清潔に保つ——石鹸で優しく洗い、清潔なタオルで拭く
- 水ぶくれを触らない・潰さない——ウイルスが広がる原因になる
- 十分な睡眠・休息——免疫回復がヘルペスの治癒を早める
- 紫外線対策——日差しが再発の引き金になることがあるため、日焼け止めやリップでケア
メイクをするときの注意
口元のヘルペスを隠したい場面もありますが、塗り方を誤ると悪化や感染拡大の原因になります。
- 水ぶくれ・びらん期はメイクを避ける——患部が開いている時期に化粧品をのせると刺激・感染のもとになります
- コンシーラーを患部に直塗りしない——スティックやチップを直接当てると、ウイルスが化粧品に付着して広がります。どうしても使う場合は綿棒など使い捨てのもので少量を
- 薬は綿棒で塗る——指で塗るとウイルスが手につき、目などに広がる恐れがあります。塗ったら手を洗う
- 使った綿棒・チップは使い回さない——その都度新しいものを使う
- かさぶた期になれば通常のメイクは可能——ただしこすって剥がさないよう注意
食事について(参考)
「リジンというアミノ酸がヘルペスの再発予防に役立つ」「アルギニンを多く含む食品は控えた方がよい」と言われることがあります。リジンは鶏肉・サケなどの魚・大豆製品に、アルギニンはチョコレート・ナッツ類に多く含まれます。
ただし、これらの食事療法の効果を示すのは古い小規模な研究に限られ、確立した治療法ではありません。食事で抗ウイルス薬の代わりになるわけではないため、あくまで補助的な参考程度に考えてください。ヘルペスの治療の基本は、前兆期からの抗ウイルス薬の服用です。
ヘルペスは早く飲むほど早く治ります
予約不要・当日処方・保険適用。前兆を感じたらすぐご来院ください。
「ヘルペスかどうか分からない」段階でも受診できます。処方薬は市販の塗り薬より効果が高く、保険適用で処方できます。
03-3413-6600 💬 公式LINE土 9:30〜12:00 / 14:00〜17:00
木・日・祝 休診
〒154-0011 東京都世田谷区上馬3-18-11 エルフレア駒沢3F
よくある質問

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
ヘルペスの治療で最も大事なことは「早く飲むこと」です。前兆を感じてから6時間以内に抗ウイルス薬を飲めば、水ぶくれが出ないで済むことさえあります。市販の塗り薬で対処される方が多いですが、内服薬と塗り薬では効果の差が歴然です。再発を繰り返す方にはPIT療法(事前に薬を処方)をお勧めしています。「またピリピリしてきた」と感じたら、できるだけ早くご来院ください。
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【美容施術時間】
▲=土曜午後/14:00〜17:00











