背中ニキビが治らない原因と治し方|実はニキビじゃない場合も|駒沢皮膚科クリニック
背中ニキビが治らない原因と治し方|実は「ニキビ」ではない場合も
「背中のブツブツがずっと治らない」「市販のニキビ薬を使っても良くならない」「自分では見えにくくてケアしづらい」——背中ニキビは、露出が増える季節に特に気になる肌トラブルです。実は、背中の「ニキビのようなブツブツ」は、普通のニキビとは限りません。カビ(真菌)が原因の「マラセチア毛包炎」など、別の病気のことがあり、その場合は普通のニキビ薬では治りません。
このページでは、背中ニキビの原因と治し方、そして「市販薬で治らない背中ニキビ」に隠れた見分けのポイントを、皮膚科専門医が解説します。
- 背中ニキビができる原因
- 市販薬で治らない背中ニキビの正体(マラセチア毛包炎)
- 普通のニキビとマラセチア毛包炎の見分け方
- 自分でできるケアと、皮膚科での治療
- 当院の顕微鏡検査による鑑別
背中ニキビができる原因
背中は皮脂腺が多く、皮脂が分泌されやすい部位です。さらに、汗・衣類の摩擦・洗い残しなどが重なり、毛穴がつまってニキビ(尋常性ざ瘡)ができやすくなります。
- 皮脂の分泌が多い——背中は皮脂腺が多く、皮脂がたまりやすい
- 汗・蒸れ——汗をかいたまま放置すると毛穴がつまりやすくなる
- 衣類・寝具の摩擦——物理的な刺激がニキビを悪化させる
- 洗い残し——シャンプー・リンスのすすぎ残しが毛穴をふさぐ
- 生活習慣——睡眠不足・ストレス・食生活の乱れ
背中は自分では見えにくく、手が届きにくいため、気づいたときには広がっていたり、繰り返したりしやすい部位です。
市販薬で治らない背中ニキビ|マラセチア毛包炎とは
「ニキビ薬を塗っても治らない」「むしろ広がっている気がする」——そんな背中のブツブツは、マラセチア毛包炎かもしれません。
マラセチア毛包炎は、マラセチアという真菌(カビの一種)が毛穴の中で増えて起こる皮膚の病気です。見た目が普通のニキビとよく似ているため間違われやすいのですが、原因が「アクネ菌」ではなく「カビ」なので、一般的なニキビの薬では治りません。むしろ、抗菌薬で逆に悪化することもあります。マラセチア毛包炎には、抗真菌薬(カビを抑える薬)による治療が必要です。
マラセチアは皮膚の常在菌で誰にでもいますが、汗・皮脂・高温多湿の環境で増えやすく、背中・胸・肩などにブツブツとして現れます。「夏に悪化する」「市販のニキビ薬が効かない」場合は、この可能性を考える必要があります。
普通のニキビとマラセチア毛包炎の見分け方
普通のニキビ(尋常性ざ瘡)とマラセチア毛包炎は見た目が似ていますが、いくつかの傾向の違いがあります。ただし、見た目だけで自己判断するのは難しく、確実な鑑別には検査が必要です。
| 項目 | 普通のニキビ(尋常性ざ瘡) | マラセチア毛包炎 |
|---|---|---|
| 原因 | アクネ菌・皮脂・毛穴のつまり | マラセチア(真菌・カビ) |
| 見た目 | 大きさがバラバラ・面ぽうがある | 同じくらいの小さな赤いブツブツが多発 |
| かゆみ | かゆみは少ないことが多い | かゆみを伴うことがある |
| 悪化する時期 | 通年 | 汗をかく夏・高温多湿で悪化しやすい |
| ニキビ薬の効果 | 効くことが多い | 効かない・抗真菌薬が必要 |
自分でできるケア
背中ニキビ・背中のブツブツの予防には、清潔と乾燥のバランスが大切です。
- 汗をかいたら早めに流す・拭く——汗を放置しない
- シャンプー・リンスをしっかりすすぐ——洗髪は体を洗う前に。すすぎ残しを防ぐ
- やさしく洗う——ゴシゴシこすらず、清潔を保つ
- 通気性のよい衣類を選ぶ——汗がこもらない素材を
- 寝具を清潔に保つ——汗を吸ったシーツ・枕カバーはこまめに洗濯
これらのケアで改善しない、繰り返す、かゆみがある場合は、マラセチア毛包炎など別の原因が隠れていることがあります。市販薬で粘りすぎず、皮膚科の受診をおすすめします。
皮膚科での治療・顕微鏡検査
当院では、背中のブツブツが普通のニキビなのか、マラセチア毛包炎など別の病気なのかを、まず正確に見極めることを大切にしています。
マラセチア毛包炎が疑われる場合、当院では皮膚を採取して顕微鏡で確認する検査を行い、真菌(マラセチア)の有無を調べることができます。これにより、「ニキビなのか、カビによるものなのか」を見極め、適切な治療を選べます。市販薬では決して分からない、医療機関ならではの鑑別です。
- 普通のニキビ——保険適用の塗り薬・飲み薬で治療
- マラセチア毛包炎——抗真菌薬(塗り薬・必要に応じて飲み薬)で治療
- 両方が混在——状態に合わせて組み合わせて治療
📄 二の腕・背中のブツブツ(毛孔性苔癬)について → 毛孔性苔癬のコラム
📄 顔の場所別(おでこ・鼻・頬・顎)のニキビの原因 → 部位別ニキビの原因ガイド
📄 背中ニキビの跡(赤み・色素沈着)が気になる方 → ニキビ跡の治し方コラム
背中のブツブツで来院される方の中には、何ヶ月も市販のニキビ薬を試したけれど治らない、という方が少なくありません。実際に診てみると、普通のニキビではなくマラセチア毛包炎だった、というケースがしばしばあります。これはカビが原因なので、ニキビ薬では治らず、抗真菌薬が必要です。
背中は自分では見えにくく、市販薬で自己判断を続けてこじらせてしまいがちな部位です。当院では顕微鏡検査で原因を見極められますので、「市販薬で治らない」「夏に悪化する」「かゆみがある」背中のブツブツは、一度ご相談ください。正しい診断が、遠回りせずに治す近道になります。
市販薬で治らない背中ニキビ、原因から見極めます
予約不要・保険診療対応・駒沢大学駅直結
「ニキビ薬が効かない」「夏に悪化する」背中のブツブツは、お気軽にご相談ください。
03-3413-6600 💬 公式LINEよくある質問

医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科入局
- 同附属病院 救急科麻酔部にて全身管理を習得(研修医時代)
- がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
- スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
- 山梨医科大学附属病院 皮膚科 医局長 歴任
- 2003年 駒沢皮膚科クリニック 開業(開業20年以上)
皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科
- 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 日本皮膚学会 会員
- 日本臨床皮膚科学会 会員
- 日本アレルギー学会 会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- がん研究会がん研究所 生化学部 国内留学(皮膚がん発生メカニズム研究)
- スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 留学(国際共同研究)
- 平成13〜14年度 文部科学省科学研究費助成(研究代表)
- 研究テーマ:血小板由来成長因子(PDGF)のシグナル伝達機構および癌化調節機構の検討
背中のブツブツは「自分では見えにくい」「市販薬で何とかしようとして長引かせてしまう」という方がとても多い部位です。そして、普通のニキビだと思っていたら実はマラセチア毛包炎(カビ)だった、というケースが本当によくあります。原因が違えば治療も変わります。当院では顕微鏡検査で原因を見極めたうえで、保険診療で治療します。市販薬で治らない背中ニキビは、遠回りせずに一度ご相談ください。
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