ステロイド軟膏の強さ一覧|ランク・部位・塗り方の考え方

皮膚科専門医 監修コラム

ステロイド軟膏の強さ一覧|
ランク・部位・塗り方の考え方

専門医監修 保険診療対応 駒沢皮膚科クリニック|駒沢大学駅直結
公開日:2026年12月2日 / 最終更新日:2026年12月2日
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
監修:清水 顕(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/医学博士) 医療法人社団 誠清会 駒沢皮膚科クリニック 院長
一般皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科(医師紹介)
この記事の結論
  • ステロイド外用薬は5段階のランクに分けられ、病気・皮疹の重症度・部位で選びます。年齢だけで一律に弱くはしません。顔・首・陰部はミディアム以下が原則です
  • 塗る量は患部の面積に合わせ、FTU(人差し指の先から第1関節まで≒0.5g≒手のひら2枚分)が目安。回数・期間は処方指示に従います
  • 強さを変える・やめる判断は自己判断で行わないこと。水虫・毛嚢炎・ヘルペスなどステロイドで悪化する病気もあるため、診断が先です

「処方されたステロイドは強いほう?弱いほう?」「顔に塗っていい強さなの?」「市販の薬とどう違う?」「いつまで塗ればいい?」——ステロイド外用薬(塗り薬)は湿疹・皮膚炎の治療の中心ですが、強さの段階と選び方の基準を知らないまま使っている方がとても多い薬です。怖がって少なすぎる量を塗って効かない方も、逆に顔に強いものを長く塗って赤みが取れなくなる方もいます。

この記事では、日本皮膚科学会のガイドラインに基づく5段階のランク一覧、部位・年齢・重症度でランクを選ぶ考え方、市販薬のランク、塗る量(FTU)と回数、副作用、やめ方・やめどきを皮膚科専門医が解説します。実際にどの薬をどの量・期間使うかは、処方医の指示が優先します。この記事は一般的な考え方の説明で、個々の処方の指示に代わるものではありません。

ステロイド軟膏の強さランク一覧|5段階と代表的な薬

日本では、ステロイド外用薬の強さを5段階に分類します(日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024の表に基づく)。I群がいちばん強く、V群がいちばん弱いランクです。お手元の薬は、容器の商品名か成分名・濃度で表から探してください。表は処方薬を理解するためのもので、自己判断で薬を変更・中止するための指示ではありません。

ランク成分名(濃度)代表的な薬
I群 ストロンゲスト
(最も強い)
クロベタゾールプロピオン酸エステル
0.05%
デルモベート
I群ジフロラゾン酢酸エステル
0.05%
ダイアコート
II群 ベリーストロング
(非常に強い)
モメタゾンフランカルボン酸エステル
0.1%
フルメタ
II群ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル
0.05%
アンテベート
II群フルオシノニド
0.05%
トプシム
II群ベタメタゾンジプロピオン酸エステル
0.064%
リンデロン-DP
II群ジフルプレドナート
0.05%
マイザー
II群ジフルコルトロン吉草酸エステル
0.1%
ネリゾナ
II群ヒドロコルチゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル
0.1%
パンデル
III群 ストロング
(強い)
デプロドンプロピオン酸エステル
0.3%
エクラー
III群デキサメタゾンプロピオン酸エステル
0.1%
メサデルム
III群デキサメタゾン吉草酸エステル
0.12%
ボアラ
III群ベタメタゾン吉草酸エステル
0.12%
リンデロン-V、ベトネベート
III群フルオシノロンアセトニド
0.025%
フルコート
IV群 ミディアム
(おだやか)
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
0.3%
リドメックス
IV群アルクロメタゾンプロピオン酸エステル
0.1%
アルメタ
IV群クロベタゾン酪酸エステル
0.05%
キンダベート
IV群ヒドロコルチゾン酪酸エステル
0.1%
ロコイド
V群 ウィーク
(弱い)
プレドニゾロン
0.5%
プレドニゾロン軟膏

※代表例の表で、全製品・全剤形の一覧ではありません。強さは表の成分・濃度の製剤を基準にしており、配合成分(抗菌薬配合など)や剤形(軟膏・クリーム・ローション・テープ)によって注意点が異なります。後発品は「成分名+メーカー名」で表記されます。お手元の薬がどのランクかは、容器・薬袋の成分名で確認するか、診察時にお尋ねください。

よくある誤解が「リンデロンはみんな同じ強さ」というものです。リンデロン-DPはベリーストロング、リンデロン-Vはストロング、リンデロン-VG(抗菌薬配合)はストロングと、同じ名前でも末尾の記号でランクが違います。また「ステロイドが入っていない」と思われがちな市販のかゆみ止めにも、ステロイドが配合されているものがあります。

ランクの選び方|重症度・部位・年齢で変わる

ランクは「強いほど良い」「弱いほど安心」ではなく、皮疹の重症度に見合った強さを選ぶのが原則です。弱すぎる薬を長く塗るより、必要な強さを短期間使って炎症を抑え切るほうが、結果的に使用量も副作用も少なくて済みます。日本皮膚科学会のQ&Aでは、重症はベリーストロング〜ストロング、中等症はストロング〜ミディアム、軽症はミディアム以下、ごく軽い皮疹はステロイドを含まない外用薬、という目安が示されています。

判断の軸考え方
重症度赤み・腫れ・じゅくじゅく・硬く厚くなった皮疹ほど強いランク(貨幣状湿疹のように硬く厚い湿疹にストロング以上を選ぶことが多い。貨幣状湿疹のコラム)。カサつきと軽い赤みだけならミディアム以下
部位顔・首・わき・陰部・肘や膝の内側は皮膚が薄く吸収がよく局所副作用が出やすいため、ミディアム以下が原則(顔での1日2回の外用は1週間程度にとどめる、とされています)。ただし重い炎症には、医師が必要な強さを期間を区切って使うことがあります。手のひら・足の裏・肘や膝の外側は角質が厚く吸収が悪いため、ストロング以上を選ぶことが多い。頭皮はローション・スプレー剤形
年齢子どもでも皮疹の状態に合った強さを選びます。乳幼児だから一律に成人より弱い薬にするわけではなく(ガイドライン2024)、乳幼児は短期間で効果が出やすいため、使用部位・面積・期間を医師が確認して調整します。高齢者は皮膚が薄くなっているため萎縮に注意
期間強いランクほど短期間で区切り、改善したら弱いランクへ・回数を減らす。顔に強いランクを漫然と塗り続けない
病気の種類同じ「赤み」でも、湿疹か、水虫・たむし・毛嚢炎・ヘルペス・酒さ(ステロイドで悪化する病気)かで方針が正反対になる。診断が先

たとえば、手のひらの汗疱(かんぽう)にはストロング以上が選ばれることが多い一方、同じ方の顔の湿疹にはミディアム以下を使います。「1本の薬を全身に」ではなく、部位ごとに薬を分けて処方されるのはこのためです。手のひら・足の裏の水ぶくれを伴う湿疹は汗疱のコラム、乾燥によるかゆみは皮脂欠乏性湿疹の診療案内もご覧ください。

市販薬のランク|ストロング以下、成分名で確認する

薬局で買えるステロイド配合の塗り薬は、ストロング以下のランクです(ストロンゲスト・ベリーストロングは市販されていません)。商品名ではなくパッケージの成分名でランクを確認してください。

ランク市販薬に含まれる主な成分名
ストロングベタメタゾン吉草酸エステル、フルオシノロンアセトニド
ミディアムプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、ヒドロコルチゾン酪酸エステル、デキサメタゾン酢酸エステル
ウィークプレドニゾロン、ヒドロコルチゾン酢酸エステル
市販薬を使うときの注意
  • 虫刺され・軽いかぶれなど原因がはっきりしていて範囲が狭い皮疹に、短期間(目安5〜6日)使うのが市販薬の役割です。それで改善しなければ、強さが合っていないか、ステロイドで治らない病気の可能性があります
  • 顔にストロングの市販薬を繰り返し塗らない。水虫・たむし・にきび・毛嚢炎・ヘルペス・とびひにステロイドを塗ると悪化します
  • 抗菌成分を含む市販薬もありますが、感染の有無や症状によって選び方が異なります。商品名の末尾だけで判断せず、成分と使用上の注意を薬剤師に確認してください
  • 市販薬で2週間以上「塗っては再発」を繰り返している場合は、ランクと診断の両方を見直す必要があります

塗る量と回数|FTU(フィンガーチップユニット)と1日2回の原則

ステロイド外用薬が「効かない」ときによくある原因の一つが、量が少なすぎることです。副作用を心配して薄くこすりつけるように塗ると、炎症が抑え切れずに長引くことがあります(改善しない原因はほかに、薬の強さ、病気の状態、感染やかぶれの有無などもあり、診察で見直します)。日本皮膚科学会のQ&Aでは、塗る量の目安としてFTU(フィンガーチップユニット)が示されています。

FTUの目安
  • 1FTU=口径約5mmのチューブから、成人の人差し指の先から第1関節まで押し出した量(約0.5g)。容器の口径や手の大きさで変わります
  • 1FTUで、成人の手のひら2枚分(体表面積の約2%)の範囲に塗れます
  • 塗った部分がティッシュが1枚くっつく程度にしっとり光るのが適量の目安。すり込まず、皮膚の上に乗せるように広げます
  • 塗る量は患部の面積に合わせます。成人の顔(首を含まない)全体で約1FTUが目安として知られていますが、体格や小児では異なるため、実際に塗る範囲の量は診察時に確認してください

回数は病気・薬・症状で異なります。日本皮膚科学会のQ&A(アトピー性皮膚炎)では1日2回(朝、夕:入浴後)が原則とされ、急性増悪ではしっかりした量で始めて改善とともに減らしていきますが、これはアトピー性皮膚炎を想定した説明です。すでに1日1回で処方されている薬を自分で2回に増やしたり、「改善したら週2回に」などを自己判断で行ったりせず、実際の回数は処方指示に従ってください。

保湿剤と併用する場合は、保湿剤を全体に塗ってから、皮疹の部分にステロイドを重ねる方法が一般的です。順番の指示があればそれに従ってください。

副作用|局所の副作用、全身への影響、塗ってはいけない病気

ステロイド外用薬の副作用は、「危険だから使わない」でも「塗り薬だから心配ない」でもなく、どんな副作用が、どんな使い方で起こるかを知って使うことが大切です。

副作用起こりやすい状況
皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)・毛細血管拡張(赤い血管が透ける)強いランクを同じ部位に長期間。顔・首・陰部で出やすい
ステロイドざ瘡(ニキビ)・ステロイド潮紅(顔の赤み)・口囲皮膚炎・酒さ様皮膚炎顔への長期連用。やめると一時的に悪化するため自己判断でやめられなくなる悪循環(酒さ様皮膚炎の診療案内)
多毛長期連用。中止で戻ることが多い
皮膚感染症の悪化(細菌・真菌・ウイルス)水虫・たむし・毛嚢炎・ヘルペス・とびひに誤って塗ったとき。見た目が変わって診断が難しくなる
アレルギー性接触皮膚炎ステロイド成分や基剤へのかぶれ。塗るほど悪化する。原因の確認はパッチテストで(かぶれ(接触皮膚炎)の診療案内)
全身への影響(副腎機能の抑制など)強いランクを広範囲に長期間、特に乳幼児。医師の指示のもと適切なランク・量・期間で使う場合は起こりにくいとされています

特に注意したいのが「ステロイドを塗って悪化する病気」です。水虫・たむし(体部白癬のコラム)、毛嚢炎(毛嚢炎の薬のコラム)、ヘルペス、とびひ、疥癬(疥癬のコラム)、にきびは、湿疹と見分けがつきにくいことがあり、ステロイドで一時的にかゆみが引いた後に広がります。「市販のステロイドを塗ったら一度は良くなったのに、どんどん広がる」ときは、この可能性を疑って受診してください。

やめ方・やめどき|自己判断で強さを変えない・中断しない

基本の考え方
  • 終了の仕方は病気と経過で異なる——虫刺されや軽いかぶれなど短期の局所治療は、症状が改善すれば終了することが多く、「急にやめると危険」ということはありません。処方時に終了・再診の目安を確認してください
  • アトピー性皮膚炎など繰り返す湿疹では計画的に減らす——日本皮膚科学会のQ&Aでは、症状をみながら徐々に弱いランクに切り替え、塗る回数を減らしていく方法が示されています。見た目が治っても皮膚の内部に炎症が残っていると再燃しやすいため、保湿を続けながら抗炎症外用薬を週2回など計画的に塗る「プロアクティブ療法」を行うことがあります(アトピー性皮膚炎の診療案内(プロアクティブ療法))
  • 自己判断で強いランクに変えない・家族の薬を借りない——部位・年齢・病気が違えば適切なランクも違います
  • 顔に塗って良くなったからと続けない——顔は短期間で区切ります。顔の症状が長引く場合は、かぶれ・感染・酒さ様皮膚炎なども含めて診断を見直すことが先で、アトピー性皮膚炎では状態に応じてステロイド以外の外用薬(タクロリムス・デルゴシチニブ・ジファミラストなど)を検討することがあります(モイゼルト軟膏の使い方(顔・陰部への塗布))

「ステロイドは一度使うとやめられなくなる」という不安をよく聞きます。炎症が抑え切れていないまま中途半端に塗り続ける使い方は再燃の一因になりますが、再燃は使い方だけが原因とは限らず、病気の持続・診断・接触皮膚炎などの確認も必要です。適切なランクと量で炎症を抑え、計画的に減らしていくことが基本で、やめ方に迷ったら自己判断で中断する前に診察でご相談ください。

受診の目安・急ぐ症状

受診の目安
  • 市販のステロイドを5〜6日使っても改善しない、または一度良くなってから広がった
  • 処方されたステロイドを1〜2週間使っても赤み・かゆみが引かない(量・ランク・診断の見直しが必要です)
  • 顔・首・陰部にステロイドを2週間以上塗り続けている
  • 塗っている部位の皮膚が薄くなった、赤い血管が透けてきた、ニキビのようなブツブツが増えた
  • いつまで続けるか・どう減らすかの指示がないまま使っている

受診時は、使っている塗り薬(市販薬も)を現物かお薬手帳でお持ちください。ランクと塗っていた期間が分かると、その後の方針が立てやすくなります。

早めに受診していただきたい症状(急ぐ症状)
  • 塗っている部位に膿・黄色いかさぶた・水ぶくれが急に広がる、発熱を伴う——とびひ・ヘルペスの広がりの可能性。塗るのをやめて受診
  • 顔全体が赤く腫れて熱をもつ、目の周りまで腫れる——接触皮膚炎や感染の可能性
  • 乳幼児に強いランクを広範囲に長期間塗っていた——全身への影響の評価が必要なことがあります

当院の保険診療は初診予約不要です。他院で処方された薬や市販薬の相談も受け付けています。診療時間・受付時間をご確認のうえご来院ください。

※この記事は一般的な情報です。実際にどの薬をどの量・期間使うかは、処方医の指示が優先します。

「この強さ・量で合っている?」を、皮疹と使用経過から一緒に確認します

初診は予約不要・保険診療

今使っている薬の強さ・量・やめ方を確認したい方は、容器またはお薬手帳をお持ちください。皮疹と使用経過を診察し、薬の種類・塗る範囲・再診時期を一緒に確認します。検査や経過の確認が必要なこともあります。

TEL03-3413-6600 公式LINEはこちら 診療時間・行き方を確認する(アクセスページ)

保険診療の初診は予約不要です。受付は診察終了の15分前までです。処方薬の使い方は処方元の医療機関・薬局へも確認できます。LINEでは診断・処方は行っていません。

駒沢大学駅直結平日 19時まで土曜 17時まで初診予約不要
月・火・水・金 9:30〜12:00 / 15:00〜19:00
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〒154-0011 東京都世田谷区上馬3-18-11 エルフレア駒沢3F

よくある質問

ステロイド軟膏の強さはどうやって調べればよいですか?
容器や説明書の「成分名(一般名)」で確認します。日本では5段階(ストロンゲスト・ベリーストロング・ストロング・ミディアム・ウィーク)に分類され、本記事の一覧表で成分名からランクが分かります。同じ「リンデロン」でも-DPはベリーストロング、-Vはストロングと記号でランクが違います。分からない場合は診察時に現物をお持ちください。
顔に塗ってよいステロイドの強さはどれですか?
顔は皮膚が薄く吸収がよいため、ミディアムクラス以下が原則です。日本皮膚科学会のQ&Aでは、顔での1日2回の外用は1週間程度にとどめるのがよいとされています。ストロング以上を顔に長く塗ると、皮膚萎縮・毛細血管拡張・酒さ様皮膚炎などの副作用が出やすくなります。ただし重い炎症には医師が必要な強さを期間を区切って使うことがあり、記事のランク表だけで処方薬を変更・中止しないでください。顔の症状が長引く場合は診断の見直しが先です。
赤ちゃん・子どもにステロイドを塗っても大丈夫ですか?
医師の指示のもと、皮疹と部位に合ったランク・量・期間で使う場合、外用薬で全身性の副作用は起こりにくいとされています。子どもでも皮疹の状態に合った強さを選び、乳幼児だから一律に成人より弱い薬にするわけではありません(ガイドライン2024)。乳幼児は短期間で効果が出やすいため、使用部位・面積・期間を医師が確認して調整します。処方された薬を自己判断で弱いものに変えず、処方どおりの量を塗ることが大切です。
市販のステロイドと処方薬は何が違いますか?
市販薬はストロング以下のランクで、虫刺されや軽いかぶれなど原因がはっきりした狭い範囲の皮疹に短期間使うことを想定しています。処方薬はストロンゲスト・ベリーストロングを含む全ランクから、診断と部位に合わせて選べます。市販薬で5〜6日使っても改善しない、または一度良くなって広がる場合は、ランクと診断の見直しが必要です。
ステロイドはどのくらいの期間塗ればよいですか?
病気・皮疹の重症度・部位・ランクで異なるため一律には言えません。虫刺されなど短期の治療は改善で終了することが多く、アトピー性皮膚炎など繰り返す湿疹では強いランクを短期間で区切って改善後に計画的に減らします。顔は1〜2週間程度を目安に見直します。処方時に終了・再診の目安を確認し、1〜2週間塗っても改善しない場合は、量・ランク・診断の見直しが必要なため受診してください。
ステロイドを塗ったら悪化しました。なぜですか?
水虫・たむし・毛嚢炎・ヘルペス・とびひ・疥癬・にきびなど、ステロイドで悪化する病気だった可能性と、ステロイドの成分や基剤へのかぶれ(接触皮膚炎)の可能性があります。一度かゆみが引いた後に広がるのが前者の特徴です。塗るのをやめて、使っていた薬を持って受診してください。
保湿剤とステロイドはどちらを先に塗りますか?
保湿剤を全体に塗ってから、皮疹のある部分にステロイドを重ねる方法が一般的です。順番より大切なのは、ステロイドを皮疹の範囲にFTUの目安量でしっかり塗ることと、保湿剤を皮疹のない部分も含めて広く塗ることです。処方時に順番の指示があればそれに従ってください。

参考資料

監修医師情報
駒沢皮膚科クリニック院長 清水顕医師
清水 顕(しみず あきら)
駒沢皮膚科クリニック 院長/医学博士
医療法人社団 誠清会 理事長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

経歴
  • 山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)卒業 / 同大学皮膚科学教室 入局
  • 同大学 救急部麻酔科にて全身管理を研修
  • がん研究会がん研究所 生化学部にて皮膚がんの発生メカニズムを研究(国内留学)
  • スウェーデン・ルードヴィック癌研究所 研究員(国際共同研究)
  • 山梨医科大学 皮膚科 助手・医局長 歴任
  • 2003年11月 駒沢皮膚科クリニック 開院(開業20年以上)

専門分野

皮膚がん・アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・ニキビ・ニキビ跡・アレルギー性皮膚疾患・美容皮膚科


資格・所属学会
  • 医学博士
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会 会員
  • 日本臨床皮膚科学会 会員
  • 日本アレルギー学会 会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員

研究業績
  • 「血小板由来成長因子(PDGF)のシグナル伝達機構および癌化調節機構の検討」により文部科学省 科学研究費助成(平成13〜14年度)
  • 「隆起性皮膚線維肉腫におけるPDGFのシグナル伝達機構および癌化調節機構の検討」により日本皮膚科学会 基礎医学研究費(資生堂寄付)授与(平成14年度)

担当医師より

ステロイドの塗り薬で診察室でよく出会うのは、「怖いから薄く塗っている」ために効かず、結局だらだらと長く使っている方です。必要な強さを十分な量で短く使い、計画的に減らすほうが、使用量も副作用も少なくて済むことが多いものです。反対に、顔にストロングを何か月も塗って赤みが取れなくなった方も定期的にいらっしゃいます。どちらも「ランクと部位と期間」の考え方を知っていれば防げます。使っている薬を現物で持ってきていただければ、その場でランクを確認して方針をお伝えします。まずお気軽にご来院ください。

本コラムは皮膚科専門医が監修しています。個別の症状・治療方針については、必ず医師の診察を受けた上でご自身でお決めください。(医療広告ガイドライン準拠)

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